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新年度に向けて。実現したい状態や目標、計画を考える時のオススメの一冊。「KPIマネジメント(楠本和矢著/すばる舎)

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新年度に向けて、単年度計画など、実現したい状態や目標、計画を考えているビジネスマンや事業者の方々も多いのではないでしょうか。
そこで、実現したい状態や目標、計画を考える時のオススメの一冊をご紹介します。
その本は、「KPIマネジメント(楠本和矢著/すばる舎)です。

KPIはKey Performance Indicatorの略称で、「重要業績評価指標」と言われますね。
KPIを多く設定しすぎて、単なる数字となってしまって、実際の活動に機能できていない、というケースも多いのではないでしょうか。
この本には、実効性のあるKPIのための考え方や具体的な方法がわかりやすく書かれていて、とても参考になりました。

ほんの少しだけ、その内容をご紹介しますね。

・KPIと聞くと何だか「机上の話」「小難しい概念論」「数値的な世界」を想像する方も多い。しかし本書で解説するKPIの策定アプローチは「人の心理が出発点」「現場でのリアリティ」「再現できる方法論」という、今までの概念とは「反転」するものになると捉えていただきたいと思う。むしろそういうものでないと、KPIは現場で全く機能しないと考えるからである。
・KPIとは、「事業目標の達成に向けて、ムダなく行動するために集中する点を明確にし、その進捗を測るためのもの」。
・KPIは業績とアクションをつなぐための最も重要な指標である。
・KPIがあることで、どのようなターゲットが動き、導入につながっていくかという「ストーリー」が明確に描けないと機能しない。ここが実効性のあるKPIマネジメントの生命線にあたる部分。
・あるべき状態とは、事業目的の達成に向け、最も効率よく進むための一里塚として、作るべき心理や行動、状況のことを指している。即ち、「ここを押さえれば、戦略として企図していたことが動き出す」と想定されるツボにあたる部分である。
・あるツボを押さえれば、いろいろな課題が波及的に解決されるというアプローチがどうしても必要になる。
・・・など。

この本には、KPIの考え方や本質、各企業の具体的なKPIの事例、KPIの設定方法など、詳しく、そしてわかりやすく綴られています。

イキイキと「人や組織」が動き出すKPIで、実現したい状態や目標、計画へのより大きな手応えを実感したいですね。