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壁にぶち当たった若者や40代50代にオススメの一冊「リード・ザ・ジブン(宇佐美潤祐著/東洋経済新報社)」

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壁にぶち当たった若者や、会社人生後半戦の40代・50代にオススメの一冊をご紹介します。

その本は、「リード・ザ・ジブン(宇佐美潤祐著/東洋経済新報社)」です。

筆者の宇佐美さんが、BCGでの組織プラクティスの責任者、ファーストリテイリングユニクロ)」での人材育成機関の担当役員、アクセンチュアでの人材・組織変革プラクティスのジャパン全体の責任者などのご経験を踏まえ書かれた内容で、ビジネスはもちろん、人生の生き方に通じる素敵な本です。

57歳で、自分のやりたいこと・志にフォーカスし、組織としての制約を受けない環境に身を置きたいと思い起業を決意されたようです。
ご自身のことを「57歳のおじさんの無謀なジャーニー(志を達成する旅)」と書かれたフレーズも魅力的です。

本の一部をご紹介しますね。

・“過去最高の自分を育て、仲間を育て、最強チームをつくる”、つまり、自分を向上させ、周囲、チームをも向上させることを目的にした人と組織の変革手法なのです。
・これから求められるのは、未来の「ありたい姿」を思いを込めて構想し、そこから現状を引き出し、何が本質的な課題なのかを再定義する未来志向型経営です。
・「ありたい姿」を構想する原点は、リーダーとしてこんな会社・組織にしたいというリーダーの志にあります。しかもその「ありたい姿」は、社員が共感し、社員一人ひとりがやっている仕事に意味づけをし、鼓舞し、モチベーションを高めるものでなくてはなりません。それこそが強い組織・チームをつくるリーダーシップの原点なのです。
・“自立自走人材”はハッピーサイクルを回すことができます。近年のポジティブ心理学の多くの調査により、人が成果を出すサイクルというのは、

 従来の「いわれたことを頑張ってやる」→「成果が出る」→「ハッピー」ではなく、
 「自分でやりたいことをやっている」→「ハッピー」→「成果が出る」が真実のサイクル

だということが判明しています。成果を出すハッピーサイクルを回していくためには、自分が一体何をやりたいのかという「志」がはっきりしていることが前提となります。
渋沢栄一翁のこの言葉を、読者の皆さんへのエールとして締めくくりたいと思います。

 四十、五十は洟垂れ小僧
 六十、七十は働き盛り
 九十になって迎えがきたら、
 百まで待てと追い返せ。

この本には、考え方に加えて、過去最高の自分を育てるための、最強のチームをつくるための方法も書かれていて、大変参考になります。

人生の主役は自分。

この本は、ビジネスだけではなくて、「生きたい理想の人生」を描き、心豊かなハッピーな人生を過ごすための考え方や方法にも通じる、そう感じた一冊でした。