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これからの教育・子育てのための大切な視点・考え方

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中央教育審議会は、今年の1月、総会で「令和の日本型学校教育の構築を目指して〜全ての子供たちの可能性を引き出す、個別最適な学びと、協働的な学びの実現〜(答申)」を取りまとめた。

これからの不透明で予測困難な時代において、子供たちには、自分の良さや可能性を認識して、多様な人々と協働しながら豊かな人生を切り拓き、持続可能な社会の創り手となってほしい、という「目指したい人材像」が書かれている。

そして、そのためには、「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業の改善が重要だとされている。

先日、「学習指導要領の読み方・活かし方(合田哲雄著/教育開発研究所)」という本を目にした。

その本には、「主体的・対話的で深い学び」のことが、わかりやすく解説されていた。
特に「主体的な学び」が印象に残った。

少し紹介してみよう。

学ぶことに興味や関心を持ち、自己のキャリア形成の方向性と関連付けながら、見通しを持って粘り強く取り組み、自己の学習活動を振り返って次につなげる「主体的な学び」が実現できているか。子供自身が興味を持って積極的に取り組むとともに、学習活動を自ら振り返り意味付けたり、身に付いた資質・能力を自覚したり、共有したりすることが重要である。

私も常々感じていた。

「自分の夢や目標を描いて、自分で、その実現のための見通しや仮説を立てて、実際行い、振り返り、軌道修正して、さらなる夢や目標に向かっていく」という、スパイラルな成長サイクルがすごく大切だということを。

自己調整力とも言うだろうか。
メタ認知能力とも言えるだろうか。

いずれにしても、ビジョンやゴールを描いて、その実現に向けてPDCAサイクルを自分の力で高速回転していける力は、すごく大事なことだと思う。
この自立・自走の成長サイクルへの手応えを実感した人は、どんどん自らの可能性を拡げていく。

私は、ビジネスでも、この自立・自走への関わり、コミュニケーションが如何に大切かの手応えと実感を強めてきた。

では、自立・自走を導くためには、何が必要なのだろう。

私は、思う。

・その人の可能性を信じる
・自分でできた瞬間に、具体的に認め、褒め、励ます
・その人の強みや好きなことを言語化する

このことから始めることが大切なのでは、と。

子供たちの力、人の可能性はすばらしい。

私たち大人が、未来を担う子供たちの翼を折らなように・・・していきたい。