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青学大 箱根駅伝の圧勝から学ぶ 〜「自律」と「目標」と「観察」の重要性〜

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今年正月の箱根駅伝
青山学院大学が大会新記録で圧勝した。
2015年に初優勝し、それから8年で優勝は6度。

「強さ」の秘訣はなんだろう。
初優勝の時から、TVや新聞、書籍、ネット記事などで、青学大を率いる原監督の数々の言葉を目にしてきた。

あらためて印象に残ったキーワードを考えた。

それは「自律」だ。

今の自分に足りないものはなんなのか。
目標とするものはなんなのか。
学生自らが考えて実行する。

様々な勝因がある中で、その根底は、この「自律」だと感じる。

では、「自律」を育むための手段はなんだろう。

青学大の「目標管理シート」は有名だが、やはり、「目標」の二文字は欠かせない、
そう思う。

選手は、なりたい自分を描き、紙に目標や取り組む具体策を書く。
ポイントは、その際行う「目標管理ミーティング」だ。
数名のグループを作り、「頑張れば届く目標」を練る。
その過程で、リーダーシップや風通しのよい風土も生まれるのだろう。
自ら目標を作り、自らミーティングを開く。
自発的だからこそ、楽しさや手応えが生まれるのだと思う。

以前読んだ「フツーの会社員だった僕が、青山学院大学箱根駅伝優勝に導いた47の言葉(原晋著/アスコム)」で、原監督は「管理職の仕事は管理することではない、感じることだ。そのためには、本気で観察すること」と語っている。

「観察」すること。

「自律」を育むための大切な視点だと感じた。

基本を教える時期も大切。
任せるタイミイングも大切。
指導者は、人それぞれの段階に応じて「自律」へと育むこと。
そのために、一人ひとりに寄り添い、本気で観察し、目標に向かって自らの力でできたことを見逃さない。
これらのことが重要なのだと思った。

学生に戻った気持ちで、自分に置き換えて考えてみる。
ふと、以前読んだ「子どもが自ら学び出す!自由進度学習のはじめかた(蓑手章吾緒/学陽書房)」を思い出した。

蓑手先生は、
「学びは本来楽しいもの。学びを楽しくするのではなく、楽しさを取り戻す」と語る。
さらに、「ぎりぎり達成できないめあて・目標を立てよう」と続ける。

確かに「ぎりぎり」だからこそ、全力を出そうと思える。
目標は手応えを感じるためにある、と思う。

そういえば、イチローも、「努力すれば手の届く小さな目標を一つひとつクリアして達成感を積み重ねることが大事。それを積み重ねれば、いつかは夢のような境地にたどり着く」と語っていた。

今一度、「なりたい自分」と「今の自分の目標」を見つめ直しみようと思う。
まさに自分自身への観察だ。
そして、本来楽しい「学び」にワクワクしながら、「自ら挑戦したくなる、自ら動き出す」感覚を楽しみたい、と思う。

そしていつかは、夢のような境地にたどり着いてみたい。