いよいよ新年度が始まった。
新入社員や新入生の中には、新たな目標を掲げた人も多いのではないだろうか。
新型コロナ感染の影響は続いているが、より良い年度になることを願う。
先日、よみうり生活応援隊会員へのアンケート調査記事を読んだ。
今後、生活習慣や活動などで、卒業したいこと(やめたいこと)があるか、という問いに対して、144人中約8割の人が「ある」と答えたらしい。
1位は「運動不足」。
そして、「食べ過ぎ」「ストレス」「時間の浪費」と続く。
「健康で前向きに生きたい」との声が多いのが特徴だ。
特に「ストレス」は、少しでも軽減したいものだ。
「TIME SMART(アシュリー・ウィランズ著/東洋経済新報社)」に、「幸せになるための時間」をつくる考え方や方法が記されていた。
印象に残るキーワードの一つに「タイムプア(時間的に貧乏)」があった。
やらなくてはならないことが多すぎて、時間が足りない。
この状態でストレスを抱える人が多い、という。
例えば、いつどれだけ働くかを自分で決めるためにテクノロジーを活用しているのに、皮肉にも、休みなく働く羽目になっている、と著者は語る。
そして、ストレスのない幸せの時間をつくるための秘訣についても綴っている。
中でも特に「時間を記録する」「時間の捉え方を変える」という「タイム・リッチ」になるための考え方・方法が心に残った。
自分が時間の使い方をどう決めているかを理解するために、自分が時間をどう使っているかを「記録」する。
この時、大切なこと。
それは「それぞれの時間に使っている活動について自分がどう感じているかを記すこと」だという。
楽しいものだったか、有意義なものだったか。
少し立ち止まって、自分の感情と向き合ってみる。
ストレスがかかり、不幸せに感じる活動については、それに費やす時間を減らせないか自問してみる。
また、時間の「捉え方」を変えることによっても「タイム・リッチ」になれると著者は語る。
例えば、小売店などで一日中立ち詰めの仕事をしている人が、身体への負担を「運動」と考えることで、仕事がもっと好きになるという調査結果があるという。
時間の捉え方を変える。
このことで、ストレスのない、幸せの時間を生み出すことができるかもしれない。
時間に追われるのではなくて、幸せの時間を自らデザインする。
この意識をもう少し高めたい、そう感じた。