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小学6年生の自由研究「どうして、きょうだい喧嘩が起きるのか」からの素敵な贈り物



今、SNSで、小学6年生の長女の自由研究が、「神自由研究!」「鋭い!」と話題になっている。
その自由研究のテーマは「どうして、きょうだい喧嘩が起きるのか」。

研究対象は、11歳の長女本人と、8歳の長男、5歳の次女、3歳の次男のきょうだい全員だ。
「毎日絶えない喧嘩が起こらないきょうだいになりたい!」という素敵な思いでスタートした自由研究は、原因と結果を棒グラフにデータ化した優れものだ。

喧嘩の数は100バトルで、夏休みということもあり、10日ほどで到達している。
長女本人が喧嘩中も、怒りながら、冷静にメモを取っていたという。
何とも微笑ましい光景が目に浮かぶ。

研究結果の一部を紹介しよう。

◆誰が一番喧嘩をしているのか⇨1位:長男(85回)、2位:長女(47回)
◆喧嘩の原因は何が多いのか⇨1位:たたく(26回)、2位:取り合い(20回)
◆どの時間が喧嘩が起こりやすいのか⇨1位:昼(39回)、2位:夜(38回)

この結果を見て、
長女は「やっぱり長男だった」と語る。
それに対して父親は「予想通りの結果でも、予想通りの結果が得られたというひとつのデータは価値がある」とコメントしている。
まさにその通り、だと思う。

ロジカル・シンキングという言葉をよく聞く。
ビジネスにおける課題解決に役立つ思考法の一つで、日本語では「論理的思考」という。
特に、ロジカル・シンキングを学んで向上するスキルは、分析力だと言われる。

事象や課題を分類して考える。
原因と結果を把握し、因果関係を確かめる。
分析に対して、対策やとるべき行動を明確にする。

多面的、客観的に課題の本質を分析し、解決する力は、ビジネスだけではく、生きる上での大切な能力と言えるのではないだろうか。

小学6年生の自由研究が、ロジカル・シンキングの大切な要素であふれている。
率直に素晴らしい、そう思う。

研究シートに家族のコメントが記されている。
次男の次の言葉に目が潤んだ。

「みんな大好きだよ」

家族愛に満ちた自由研究から、何とも言えない「温もり」を感じた。