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「サッカー(W杯)森保監督」と「マネジメント」と「モチベーション」



サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会で、日本は優勝4度を誇るドイツに見事逆転勝ちした。

チームを勝利に導いた森保監督のマネジメントに興味を持ち、過去のネット記事を読んだ。

すると、一つの大切なキーワードにたどり着いた。

それは、「モチベーション」だ。

森保監督のマネジメントの特徴は、選手のモチベーションを高く保つことにある。
すべての選手に対して固定観念や既成概念を捨てて、チャンスを与えながら、選手の活躍の機会を模索するという。

例えば、ベテラン選手の起用だ。
2018年に日本代表監督に就任した当時、チームが直面していた課題は世代交代だった。
ただ、世代交代だからといって年齢の高い選手を闇雲にメンバーから外さないのが森保流だ。
「年齢で招集されない、ことはない」という強いメッセージになった。

また、森保監督は、Jリーグに足繁く通って、年齢にかかわらず能力やコンディションのいい選手を日本代表に招集した。
プレーする選手にとっては、「頑張れば、起用してもらえるのでは」という期待感が、高いモチベーションにつながる。

今回のドイツ戦でも、選手起用が光った。
ベテランの長友選手も、開始直後で体を張り、いつものように躍動した。
まさに全員で勝ち取った勝利だ。

「モチベーションの心理学(鹿毛雅治著/中央公論新社)」で、著者は次のように語る。

「実現可能性が低ければ、モチベーションは上がらない。
何とかなりそうだ、と思うからこそ、やる気になる」と。

「心の安全基地」という考え方を聞いたことがある。
それは、安心感が保証された場所だ。

「心の安全基地」では、人にも優しくなれ、自分も好きになれる、という。
そして、自分に期待し「何とかできるかもしれない」という挑戦心が生まれる。

「モチベーション」を真ん中に置いて、日頃の仕事や生活を振り返る時間も大切にしたい。