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WBCからTEAM(チーム)の大切さを考える

 

11日、ワールド・ベースボール・クラシックWBC)の1次ラウンドで、日本代表はチェコに勝利し、3連勝を飾った。
侍ジャパンのチーム力が試合ごとに増している、そう感じた。

先日の読売新聞の編集手帳に、プロ野球の名将・野村克也氏が選手に伝えたTEAM(チーム)の語源説が紹介されていた。

それは、「Together(一緒に)」「Everyone(みんなで)」「Achievement(達成する)」「More(より多くの)」というものだった。

なるほど。
説得力を感じながら、以前に読んだ「最強チームをつくる方法(ダニエル・コイル著/かんき出版)」を思いだした。

特に、チーム作りで必要な3つのキーワードが印象的で、それは、「安全な環境」「弱さの開示」「共通の目標」。

また、良いチームの特有のパターンも紹介されていた。

仲のいいグループだけではないメンバー全員の会話や雑談。
アイコンタクトや互いの質問の多さ。
ユーモアや笑い。
「ありがとう」の自然な発言。
・・・などだ。

一つひとつの習慣や振る舞いが、今の侍ジャパンチームに通じる気がする。

そして、安全な環境のためには、やはりリーダーの考え方や姿勢が大切だと感じた。

中でも特に心に残ったのは、リーダーも自身の弱さを認め、メンバーの力や助けが必要だということを繰り返し共有する、ということ。
チームの目的や目標、価値観を明確にすること。

ここは安心、安全で、ここなら私は頑張れる、と思える環境づくりが、メンバーの心に灯をつけ、萎縮ではなく果敢なチャレンジに繋がるのだろう。

名将だった野村氏は、監督時代、次のようにも語っていた。

「信じてくれる人のもとでこそ、能力は発揮される」
と。