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夢を叶えるために「修正力」を意識する

 

米国との決勝戦で勝利し、3大会ぶりに世界一に輝いたWBCの記憶は、今も鮮明に残る。
その後の米大リーグでの大谷選手の活躍もめざましい。

今季初勝利した試合でも、大谷選手の力を実感した。
それは、「修正力」だ。

今年、新しく導入されたピッチクロック。
投手の投球間隔を制限し、試合時間の短縮を目的とする新ルールだ。

ピッチクロックにまだ慣れていない大谷選手は、先制を許した直後の1回1死2塁、4番ローリー選手を迎えた場面で初めてピッチクロックの違反をとられ、自動的に1ボールが追加されてしまった。

この後、無事、ピンチを切り抜けた大谷選手がとった行動が印象的だった。
球審に質問し、ルールに関する疑問点を解消し、修正力を発揮した。
その後は、投球への集中力をさらに高めたようにも感じた。

大谷選手の気持ちの切り替え、冷静さ、そして修正力が、一つひとつの結果を生んでいるように思う。

「結果を出す人は修正力がすごい!(大西みつる著/三笠書房)」には、修正力の大切さが説かれている。

修正力とは、最高の結果を手に入れるための「自分を柔軟に変える力」であり、「理想と現実を埋める力」と筆者は語る。

特に、具体的に意識したいことは、PDCA(仮説ー実践ー検証ーアクション」の「C(検証)」から始めること。

「できたことは、なぜできたのだろう」
「うまくいかなかったことは、どうしたらできるようになるだろう」
少し立ち止まって、自分自身に問い、ノートに書き出してみる。

修正を自分自身の成長する機会と捉えて、小さな修正の繰り返しで、大きな夢に近づいていきたい。