還暦を節目に噛みしめる「人生最高の贈り物」

はや還暦を迎え、月日の経つのは早いものだとつくづく感じる。
因みに還暦とは60年で干支が一巡し、生まれた年の干支に戻ることを指している。
そのため、「暦が一周して元に戻る」という意味が込められた表現なのだそうだ。
還暦のお祝いに贈られる「赤いちゃんちゃんこ」は、「赤ちゃんに戻る」という意味もあるようで、なるほど、と頷ける。
年齢を重ねるごとに、もっとこうしておけば良かった、と後悔することも増えているような気がする。
そういえば、高齢者の中で、「もっとやりたいことに挑戦しておけば良かった」という声が多い、といったネット記事を読んだ記憶がある。
目の前のことが忙しくて、やりたいことなのに後回しにしたり、夢のまま先延ばしにしている人も多いのではないだろうか。
「人生のプロジェクト(山﨑拓巳著/SANCTUARYBOOKS)」という本がある。
世界の子どもたちや街並みなど、素敵な写真とともに、シンプルで詩的な、心に響く一つひとつの言葉で溢れた本だ。
そこで、著者は、こう語っている。
「一番避けたいのは、やらずに後悔すること。」
「思っていても、変わらない。はじめないと、はじまらない。」
「考え込むより行動。動けば自然に見えてくる。」
今、やりたいこと。
今年のうちに、やってみたいこと。
自分自身に問うてみる。
小さなことから始めてみるのも良いかもしれない。
著者は、こう続けている。
「あなたに与えられた人生最高の贈り物は、『人生を楽しんでいい』という権利なのだから」
還暦を節目に新たなスタート地点に立った自分も、与えられた人生最高の贈り物を噛みしめながら、新たな一歩を踏み出してみようか、そう思った。
「パンダのまち、白浜町」の今後を想う 〜引き算する勇気〜

先日、パンダを見にアドベンチャーワールドに行った。
中国への返還の前にパンダを見ようと観光客で溢れ、3時間待ちの状態だった。
ただ、パンダの愛くるしい表情を追い求め、その疲れは感じなかった。
1994 年から日中双方で取り組んできたジャイアントパンダ保護共同プロジェクトの契約期間が、今年 8 月で満了し、比較的涼しい 6 月に返還することが決まった。
読売新聞オンライン記事に、和歌山白浜町の大江町長の記事が載っていた。
「『ポストパンダ』に向けて、町の観光のあり方をどうしていくべきかに切り替えた。
パンダが来ない前提で、白浜の観光を作り直す必要がある。」
幼少期にはパンダのぬいぐるみを一時も離さなかったパンダファンの一人としては、
できることなら、新たなパンダのご縁があればとも願う。
「引き算する勇気(岩崎邦彦著/日経ビジネス人文庫)」という書籍がある。
私の愛読書の一冊だ。
シンプルはパワフルであることの意味、そのための留意点などが、わかりやすく綴られている。
筆者は、「引き算によって、本質的な価値が引き出され、顧客を引きつけることができる。」と語る。
そして、「地域の引力を高めるためには、まずは何かを選択し、それを強調することが効果的である。」とも。
地域の持つ魅力とは何か、地元にある強みとは何かを掘り下げ、絞り込み、シンプルに発信することが大切なのだと気づく。
これは、人や企業の成長にも言えることだと感じる。
新たなパンダとのご縁を願いつつ、今一度、このタイミングで、白浜町の持つ魅力や強みを深く掘り下げることが大切なのだろうと思う。
「パンダのまち、白浜町」から「〇〇のまち、白浜町」へ。
パワーアップした白浜町に、再び訪れたいと思う。
長嶋茂雄氏の魅力に学ぶ

「ミスタープロ野球」と呼ばれた長嶋茂雄氏が死去した。
長嶋氏は17年間の現役生活で首位打者6回、打点王5回など数々のタイトルを獲得した。
子どもの頃、後楽園球場で、「我が巨人軍は永久に不滅です」との名言を残して引退した光景が忘れられない。
晩年には闘病もあったが、いつも前を向いて、皆を明るく元気づけたミスターの姿が忘れられない。
先日、司会の黒柳徹子氏が司会を務め、多彩なゲストを迎えるトーク番組「徹子の部屋」を観た。
追悼特集として、黒柳氏が、ゲストの長嶋茂雄に独特な質問をしながらトークを繰り広げていた。
そこで改めて感じたこと、それは、長嶋氏の表情や一つひとつの言葉から、野球を心から愛していることが溢れ出ていたことだ。
野球への愛は、「野球へのラブレター(長嶋茂雄著/文春新書)」や「野球は人生そのものだ(長嶋茂雄/中公文庫)」など、数々の書籍からも感じることができる。
6月4日の読売新聞の社説に、次のことが記されていた。
「常にプラス思考で、『メークドラマ』『ミラクルアゲイン』など数々の語録を残した。時には『打つと見せかけてヒッティングだ』『はじめての還暦を迎えました』など、思わず笑ってしまう『迷言』もあり、ファンを魅了した」と。
「徹子の部屋」では、数々の語録は予定していた言葉ではなく、思わず瞬間的に出た言葉だと語っていた。
不思議な魅力を持つ「天才」長嶋氏が、野球を心から愛し、たゆまぬ努力を重ね、野球に没頭したからこそ、溢れ出てくる語録だったのだろうと感じた。
自分にとって、「心から愛するもの」とは何だろう。
今一度、自身に問いかけて、人生を悔いなく生きたい、そう感じた。
「しあわせは食べて寝て待て」「団地のふたり」から感じる「素直に気持ちを伝える大切さ」」

「しあわせは食べて寝て待て」というTVドラマを観て、心が癒された。
膠原病を患ったことをきっかけに会社を退職し、週4日勤務のパートとして働きながら団地で暮らす女性が、近隣住民との交流を通じて小さな幸せを見つけていくヒューマンドラマだ。
舞台となっている団地も、人気のポイントなのだという。
昨年の「団地のふたり」というドラマも、50代の女性2人のユーモラスな友情や団地で暮らす人々の交流が描かれ、「しあわせは〜」と通じるところが多い。
「スタンフォード式 人生を変える人間関係の授業(デイビット・ブラッドフォード/キャロル・ロビン著、CCCメディアハウス)」という書籍がある。
特に、以下のような内容が印象に残った。
「格別と呼ぶにふさわしい関係とは、人の前では取り繕うことのない本当の自分が理解され、受け入れられていると感じられる関係である」
「他者を理解するためには、情報の共有も大切だが、それ以上に感情を共有することが重要である」
「感情を共有する際には、相手の提案を断りたいが、機嫌も損ねたくないといった矛盾した感情が同時に巻き起こることもある。その場合でも、自分のジレンマを素直に伝えれば、相手も自分の悩みを理解でき、関係は深められる」
確かに、日頃の日常会話の中で、論理や理性、あるべき論が行き交い、感情面は抑えられがちで、素直に気持ちを伝えられていないことが多いかもしれない。
2作品からは、団地を舞台に、感情を共有しながら悩みを素直に伝え、交流を深め合う人と人の温かさを感じる。
心理的安全性のある居心地の良さを感じる。
「素直に気持ちを伝えてみる」を少し意識することが、大切なのかもしれない。
由布院ブランドを体感した還暦旅行

昨秋、大分県の由布院に、妻と還暦旅行をした。
自然豊かな景色や温泉、文化や歴史を感じられる街並みなど、多くの感動をもらった。中でも、宿泊先の旅館は心に残る大切な思い出のひとつとなった。
その旅館の名は、湯の坪街道のすぐ近くにある「日の春旅館」だ。
中心地にありながら、木々に囲まれた敷地内の静寂な空間。
侘び寂びを感じ、心から落ち着ける和室。
源泉かけ流しで、ゆったりとくつろげる露天風呂。
季節を先取りした、真心の込められた料理の品々。
そして何よりも・・・
素敵な笑顔で対応くださった旅館スタッフの皆さまの真心が嬉しかった。
さりげないサプライズで、還暦用のちゃんちゃんこと頭巾も用意されていて、期待を上回る驚きがあり、一生の思い出となった。
今回の旅行で、改めて「由布院ブランド」を体感した。
以前読んだ「パワーブランドの本質(片平秀貴著/ダイヤモンド社)」で、著者は、「ブランドであるということは、圧倒的な存在感、ほかでは味わえない独自の世界」と語っている。
そして、そのための大切な法則として、「一貫性の法則」や「革新性の法則」が紹介されている。
なるほど。
例えば、湯の坪街道も、自然と静けさに囲まれ、立ち並ぶ土産物屋やカフェの佇まい、心配りのある接客に一貫性を感じる。
それでいて、一つひとつのお店の現代的なお洒落さには革新性も感じることができる絶妙なバランスだ。
由布院温泉の玄関口、由布院駅は、建物全体が黒で統一され、シックにしてモダンな木造の駅舎だ。
高さ12mにも及ぶ吹き抜けのロビーは広々としており、まるで由布岳を表しているようだ。
まさに、一貫性と革新性を象徴する由布院駅だ。
ぜひまた訪れたい、そう感じ帰路についた。
新年を迎え、想う〜自問と興味とジャンプ〜

2025年が幕を開けた。
新年にあたって、「こういう1年にしたい」と心に留めた人も多いのではないだろうか。
今年、私は還暦を迎える。
月日が経つのは早いものだと、つくづく感じる。
節目の年に、あらためて「林住期(五木寛之著/幻冬舎)」を読んだ。
古代インドには、人生を25年ずつ4つの時期に分ける「四住期(しじゅうき)」という考え方があったと言われる。
25歳までの「学生期(がくしょうき)」。50歳までの「家住期(かじゅうき)」。
75歳までの「林住期(りんじゅうき)」。100歳までの「遊行期(ゆじょうき)」。
今まさに「林住期」の真只中にいる私は、3つの内容が印象に残った。
「林住期は、自分が本当にやりたいことを自問する時期」
「林住期は、必要だからというよりも、興味があるからやってみる時期」
「林住期は、人生の再出発ではない。これまで貯えた体力、気力、経験、能力など、すべてを土台にした、人生におけるジャンプの時期」
なるほど。「自問と興味とジャンプ」か。
日々の生活の中で、自分を後回してしている人も多いのではないだろうか。
もう少し、自分を労っても良いのかもしれない。
新たな年を迎え、私は、この想いを心に留めた。
「自分と向き合い、2025年をジャンプの年に!」
読者の皆さまお一人おひとりの想いが叶う1年でありますように。
大逆転の「堀米選手」に学ぶー諦めない、やり抜く力を高める方法ー

8月11日、パリ五輪が幕を閉じた。
選手たちから多くの感動をもらったが、特に印象に残っているのは、スケートボード金メダリストの堀米選手だ。
一発の技を競う「ベストトリック」で、最終5回目の試技を迎え7位だった。
残り後一回のチャンスで挑んだ技が、これまで実践で成功したのは1度きりで、今回の競技でも続けて失敗している「ノーリーバックサイド270テールブラントスライド」だった。
背中側に270度横回転しながらレールへ飛び上がり、そのまま板の端をレールにかけて滑り降りるという離れ技だ。
堀米選手は、最後の最後までできる限りの調整を続けた後、5回目の試技を完璧に成功させ、一気にトップに立ち、東京大会に続く2連覇を遂げた。
「少しの可能性、1%の可能性を最後まで信じた」と、競技後、堀米選手は語った。
堀米選手から「可能性を信じる心」「諦めずに、やり抜く力」の大切さを学んだ。
以前読んだ「GRIT やり抜く力(アンジェラ・ダックワース著/ダイヤモンド社)」には、
やり抜く力を高めるいくつかの方法が綴られていた。
その中で印象に残ったひとつが、「興味をもち、没頭すること」だった。
「興味を持ったことをひたすら楽しんで、どんどん興味が湧くようにしたほうがいい。
いったいなにが自分の一生を方向づける重要な目標になるかなど、見当もつかない。ただひたすら楽しむことだ」と筆者は語る。
さらに、興味を発見するためには、まずは自分に質問してみることだと提案している。
いつのまにかよく考えているのはどんなこと?
なにをしているときが一番楽しい?
これだけは耐えられないと思うことは?
続けて筆者は、
少しでも興味があることを発見できたら、とりあえず試してみること。うまくいかなかった場合は、取り消したってかまわない」
と続ける。
最後に、もう一度、堀米選手のインタビューを紹介しよう。
「泣いても笑っても最後の1回でもう終わりってことに、一瞬だったけど嬉しい気持ちも少しあったりとか、なんかわかんないけどすごい楽しめた感覚も少しあって、でもその中でも自分の世界観にちゃんと入れた」
「スケートボードを始めたときとかを考えると、遊びで、遊びだけどすごい本気で。その本気になった分きついけど、でもそこにまた新しい楽しさがあると感じてて」
何歳からでも、「興味をもち、没頭できる人生」「楽しむ人生」を大切にし続けたい。







