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「自分らしい充実した人生」のための「生きかたのヒント」

古代インドでは、人生を4つの時期に区切る考え方があったと言われる。

25歳までの学びや心身の鍛錬の時期は「学生期(がくしょうき)」。
50歳までの就職や結婚、子育て等の時期は「家住期(かじゅうき)」。
その後の25年ずつを「林住期(りんじゅうき)」「遊行期(ゆぎょうき)」と呼ぶ。

「林住期」は「森や林に住むように、自分らしく自由に生きる時期」で、「遊行期」は「遊ぶように何者にも囚われない人生を締めくくる大事な時期」だ。

なるほど。
私は今まさに「林住期」なのか、と思いを巡らせる。
自分らしい充実した人生を送りたい、と願う。
そのためにも、心身ともに健康であり続けたい。

90歳を超えても医師として活躍された日野原重明氏の「生きかた上手(ユーリーグ)」というエッセイ集に、よりよい生きかたのための様々なヒントが綴られている。

そのひとつが呼吸法だ。

ポイントは「吸うよりも吐くことを意識する」だ。

現代人は心身のストレスのため呼吸が浅くなりがちで、深呼吸が大切だと著者は語る。
フーッと息を吐いて、吐いて、肺の中を空っぽにすることがコツ。
息を吐ききってしまえば、吐くことをやめた瞬間、空気がたちまち胸の中に流れ込んでくる。これが健康によい呼吸法。

さらに著者は続ける。
「からだに良い呼吸法は、そのまま、よい生きかたに置き換えられる。心の健康のためには、自分の力を人のために存分に使うことが一番」と。

自分らしい充実した人生に向けて。
一日一日に感謝しながら、できることから一つひとつ実践していきたい、そう感じた。