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「生産性」と「創造性」を高める秘訣のひとつ、それは「計画的な休息」

 

メジャーリーグで大活躍中の大谷翔平選手。
大谷選手が睡眠を大切にしていることは有名だ。
WBCでともに闘ったヌートバー選手から食事に誘われた時、睡眠を理由に断ったことも話題になった。

「どれだけ寝れたかが一番。比較的ずって寝ている」との言葉から、「質よりも量」を確保することの大切さが伝わる。

そして、そのための更なるキーワードが「計画」だ。

睡眠を重要視する大谷選手は睡眠時間を確保するため「いつ寝るか」の計画を練るという。

「TIME OFF〜働き方に“生産性”と“創造性”を取り戻す戦略的休息術〜(ジョン・フィッチ/マックス・フレンゼル著 クロスメディア・パブリッシング)」という書籍に、「タイムオフ(休息)」の時間の重要性が説かれている。

業績を高める人は休息をしっかりと計画し、集中して仕事をするだけでなく集中して休むという研究結果が紹介されている。
業績を上げる人の傾向は、睡眠時間も多く、集中しなければならない仕事の間に睡眠を挟む。
余暇を計画し、仕事の侵入を防ぐ戦略を練ることが大切らしい。

業績を積み重ねる大谷選手の言葉と重なる。

厚生労働省は、2024年度から始める国民健康づくり計画「健康日本21」で定める数値目標を固めた。
その数値目標の項目の中に「睡眠時間」が設けられている。
健康上の問題がなく日常生活が送れる「健康寿命」は、2019年時点で男性が72.68歳、女性が75.38歳。
「十分な睡眠時間」も有効な手段のひとつに、健康寿命の延伸を目指す。

日頃、休息の優先順位を低くする人も多いのではないだろうか。
これから、もう少し「休息や睡眠時間のための計画を練る」ということに意識を向けてみても良いかもしれない。

健康や、生産性、創造性・・・。何より、人生を楽しむために。