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認知症予防にとって大切なこと ーアウトプット型の行動スタイルー

超高齢社会の中で、認知症高齢者の人口、割合共に年々増加傾向にある。
団塊の世代が75歳を迎える2025年に、認知症高齢者数は、高齢者の約5人に1人にあたる700万人を超えると厚生労働省は試算している。
「将来不安に思うことは、がんを抜いて認知症」という生命保険会社の調査もある。

この状況の中、6月14日には「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」が参議院本会議で全会一致で可決した。

この法律には、認知症の人やその家族の意向を尊重することを中心に、地域での共生に向けて認知症に対する国民の理解を深めること、医療や福祉、保険、雇用など、総合的に取り組むことの重要性などが掲げられている。

この法律を機会に、認知症や予防に対する社会の関心が、今後さらに高まることを期待する。
自分自身も、これまで以上に「自分ごと」として捉えたい。

「70歳が老化の分かれ道(和田秀樹著/詩想社)」には、脳の若さを維持するための考え方や方法などが綴られている。

この書籍で、特に印象に残ったキーワードは「アウトプット型の行動スタイル」だ。

会話などのアウトプットの行動で、脳は活性化し、老化の防止になるという。
そして、得た知識を、これまでの経験や他の知識を使って加工し、「自分の考え」として述べるときに、特に脳は活性化するそうだ。

自分の頭で考え、その考えを語ることを大切にしたい。

筆者は、こうも述べている。

ブログなどのSNSで自分の意見を発信すれば、直接の会話ができなくても脳は活性化する、と。

ブログを楽しみながら発信することで、結果として脳の活性化にもつながっている。
あらためて、ブログ仲間への感謝とアウトプットの大切さを実感する。