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大逆転の「堀米選手」に学ぶー諦めない、やり抜く力を高める方法ー

 

8月11日、パリ五輪が幕を閉じた。
選手たちから多くの感動をもらったが、特に印象に残っているのは、スケートボード金メダリストの堀米選手だ。

一発の技を競う「ベストトリック」で、最終5回目の試技を迎え7位だった。
残り後一回のチャンスで挑んだ技が、これまで実践で成功したのは1度きりで、今回の競技でも続けて失敗している「ノーリーバックサイド270テールブラントスライド」だった。
背中側に270度横回転しながらレールへ飛び上がり、そのまま板の端をレールにかけて滑り降りるという離れ技だ。
堀米選手は、最後の最後までできる限りの調整を続けた後、5回目の試技を完璧に成功させ、一気にトップに立ち、東京大会に続く2連覇を遂げた。

「少しの可能性、1%の可能性を最後まで信じた」と、競技後、堀米選手は語った。

堀米選手から「可能性を信じる心」「諦めずに、やり抜く力」の大切さを学んだ。

以前読んだ「GRIT やり抜く力(アンジェラ・ダックワース著/ダイヤモンド社)」には、
やり抜く力を高めるいくつかの方法が綴られていた。
その中で印象に残ったひとつが、「興味をもち、没頭すること」だった。

「興味を持ったことをひたすら楽しんで、どんどん興味が湧くようにしたほうがいい。
いったいなにが自分の一生を方向づける重要な目標になるかなど、見当もつかない。ただひたすら楽しむことだ」と筆者は語る。

さらに、興味を発見するためには、まずは自分に質問してみることだと提案している。

いつのまにかよく考えているのはどんなこと?
なにをしているときが一番楽しい?
これだけは耐えられないと思うことは?

続けて筆者は、
少しでも興味があることを発見できたら、とりあえず試してみること。うまくいかなかった場合は、取り消したってかまわない」
と続ける。

最後に、もう一度、堀米選手のインタビューを紹介しよう。

「泣いても笑っても最後の1回でもう終わりってことに、一瞬だったけど嬉しい気持ちも少しあったりとか、なんかわかんないけどすごい楽しめた感覚も少しあって、でもその中でも自分の世界観にちゃんと入れた」
スケートボードを始めたときとかを考えると、遊びで、遊びだけどすごい本気で。その本気になった分きついけど、でもそこにまた新しい楽しさがあると感じてて」

何歳からでも、「興味をもち、没頭できる人生」「楽しむ人生」を大切にし続けたい。