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グリコ100周年を機会に考える「長寿企業」の共通点 〜「コア」の大切さ〜

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江崎グリコは、今年の2月11日に100周年を迎えた。
グリコといえば、大阪道頓堀の高さ20メートルの広告塔「グリコサイン」がお馴染みだ。

社名の由来に興味がわく。
創業者の江崎利一氏が、カキの煮汁に含まれる栄養素のグリコーゲンを商品化したいと考え、キャラメルに混ぜて作ったのがはじまりらしい。

低糖質菓子の「SUNAO」や健康や美容を応援する「アーモンド効果」、ストレス軽減に役立つとされるアミノ酸配合チョコレート「GABA」など、「おいしさと健康」を追求し続けている。

長寿企業の共通点は何だろう。

ふと、室町時代後期に創業し、500年もの歴史ある和菓子屋の「虎屋」を思い出した。
長寿企業の事例として、よく紹介される「虎屋」。

以前、ネットで、29年間にわたって社長を務めた17代黒川光博氏のインタビュー記事を見た。
その時、特に「コア」のキーワードが心に響いた。

「約30年間変わらず考え続けてきたことは、理念でもある『おいしい和菓子を喜んで召し上がっていただく』ために、今何をしなければならないかということ」と、黒川氏は語る。

そして、「変えてはいけないものは一つだけ。それは、虎屋のコア」と続ける。
会社を大きくしようという思いよりも、いかにおいしいお菓子を作り、お客様に喜んでいただくか。

極めてシンプルだ。

この理念、すなわちコアにこだわり歩み続けたからこそ、「革新」にチャレンジできる、そう感じた。

グリコの話に戻そう。

グリコの理念は、
「おいしさの感動を 健康の歓びを 生命の輝きを
Glicoは、ハート・ヘルス・ライフのフィールドで
いきいきとした生活づくりに貢献します」

理念が、単なる言葉だけに終わっていない。

おいしさと健康

変えてはいけない、グリコの「コア」だ。

自分に置き換えて考えてみる。

自分自身の生き方の「コア」とは何だろう。
「コア」を決めると、「新たな自分と自由な生き方」への道筋が見えてくるかもしれない。