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ニューバランスからの学び〜「好き」が人生をつくる〜


今年も、桜の開花が間近になってきた。
早朝ウォーキングにも自然と気持ちが高ぶる。

ウォーキングと言えば、いつもスニーカーの「ニューバランス」にお世話になっている。
初めて履いたときの感動は、忘れられない。
軽くて、履き心地の良さが衝撃的だった。
そして今も、「歩きたくなる」気持ちにしてくれる。

先日のカンブリア宮殿は、「ニューバランス」だった。
その番組で、矯正履のメーカーとして1906年に誕生したことを知った。

社名は、矯正履の中にインソールを入れて、今まで歩けなかった人をサポートする、という「新しい(new)、バランス(balance)」の提供を由来とする。

なるほど。

だから、子どもからシニアまで、幅広い層から支持されているのかもしれない。

日本法人の久保田社長のストーリーも興味深い。

中学生の時、ニューバランスのクッションの良さにカルチャーショックを覚え、熱烈なファンとなった久保田少年。
カタログが欲しくて、ちょうどニューバランスの本部の社員と会うことになった靴メーカー月星化成に勤める父親に英語での手紙を託した。

この「好き」から生まれる行動の一歩が、人生をつくることになる。

企画開発担当者だったエドノートンから、カタログとともに手紙の返事が届き、それ以来、9年も文通が続いた。

そして、ニューバランスへの「好き」という感情が、高校時代には「ニューバランスでシューズをつくりたい」という夢に。
さらに夢は目標へと変わり、関西外国語大学で英語を習得し、ニューバランスに入社する。
その後、マーケティング部門、アメリカ本社勤務を経て、ついに日本法人の社長になったのだ。

あらためて、「強く想うことは実現する」というイギリスの作家だったジェームズ・アレンの言葉が思い浮かんだ。

「実現したい」という強い想いの根底には、「大好きが止まらない」という感情がある気がする。

番組の最後に、司会者の村上龍氏が、「もし、ニューバランスという靴がこの世になかったら、今どうしてましたか」と質問した。

久保田社長の答えは、「考えたことがありません」という返事だった。

ニューバランス愛を感じる一言だった。