先日、「もちまる」という可愛いネコのユーチューブの話を聞いた。
見ると、確かに虜になってしまいそうだ。
ユーチューブの登録者数が、130万人を超え、総再生回数6億回なのだそうだ。
「もちまる日記(下僕著、KADOKAWA)」という本も販売されている。
すでに、7万部を突破している。
ここまで反響のあるユーチューブ。
ネコを話題にしたユーチューブは、数多い。
何が魅力なのだろうと、ふと思った。
そして、あらためて、動画に見入った。
すると、3つのキーワードが浮かんだ。
それは、
1, 独自性
2.主役
3.安心感と親近感
だ。
1. 独自性
まずは、率直に、ネコがかわいい。
目と顔のバランスも絶妙だ。
そして、もう一度、ネコを見てみる。
そうか。
ネコらしくないネコなんだ。
お手をするネコ。
飼い主が帰ってきても駆け寄っていかないネコ。
相手にしないと、人間のようにすねるネコ
・・・。
犬の仕草もあり、時には人間のようにも感じる。
愛くるしさの中に、落ち着きも漂う、虜になってしまいそうな、かわいい「ネコらしくないネコ」だ。
まさに独自性を感じる。
2. 主役
動画を見ていて、すごく人気のある北海道旭川市の旭山動物園を思い出した。
一度行ったことがあるが、心から感動した。
旭山動物園には、「行動展示」という、動物たち本来の生態を引き出せるようにした展示の方法がある。
透明のカプセル状の観察ポイントから大迫力のホッキョクグマが見れるエリアをはじめ、とにかく生き生きとした動物たちを間近で体感できる。
旭山動物園の大きな魅力の一つは、動物たちが主役である、という点だ。
もちまるの話に戻そう。
飼い主は、自身のことを下僕と名乗っている。
下僕とは、「召使いの男、しもべ」を意味するらしい。
「僕自身、もち様が自然でいられるように、ストレスにならないようにと気をつけています」と、山形新聞の取材で、飼い主は語っている。
そうか。
動画のネコ、もちまるが、まさに主役なのだ。
3. 安心感と親近感
動画時間は5分ほどで、動画シーンを絞ってコンスタントに更新されている。
とても見やすい。
下僕さんのコメントのテロップも、自然体だ。
まるで、人間同士でじゃれ合っているようで、互いの信頼関係が画面から溢れている。
以前、「寄り添うツイッター(キングジム公式ツイッター担当者/KADOKAWA)」を読んだ。フォロアーが劇的に増えたキングジムのツイッター担当者の話で、特に印象に残ったのは、「みんなに愛されるための答えは、安心感と親近感」というキーワードだった。
そうか。
「もちまる日記」全体から、「安心感と親近感」を感じる。
まさに、「もちまるブランド」だ。
もう一度、「独自性」「主役」「安心感と親近感」の3つのキーワードで、「もちまる日記」を見てみることにしよう、と思う。
時々、自分の頭で「なぜ?」を考えるのは、心地いい。