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付箋の見える化で勉強効率UP ! 高校生の特許からヒラメキの秘訣を考える



糊付けの付箋を開発したのは、3M社だと言われている。

研究員が強力な接着剤を開発中に、たまたま非常に弱い接着剤を作り出してしまい、1974年に別の研究員が、その弱い接着剤を本の栞に応用できないかと思いついたのが始まりだ。

それが、貼って剥がして、また貼れる「ポスト・イット」の開発秘話で、語源は、「Post(公示する)」と目的語の「It」だ。

この付箋の秘話は、「失敗は成功のもと」という教えを思い出させてくれる。
そもそも失敗はなく、成功するまでやり続ける、という考え方が大切なのだと思う。

今春、その付箋を応用して特許を取り、商品化した高校生がいる。

学んだ内容が頭に残る復習のタイミングを知らせる付箋を考案したのだ。

問題集などのページに貼る長方形型の付箋を思い出してほしい。
特許の付箋は、学習した日の「翌日」「1週間後」「4週間後」の3つの日付が上から記されている。
例えば、2日に学んだ内容であれば、その問題集の該当ページに、「3」「9」「30」と書かれた付箋を貼り付ける。
復習した日付を切り取れるようになっていて、次に復習する日が一目でわかるという優れものだ。

考案のきっかけは、ドイツの心理学者エビングハウスが提唱した「忘却曲線」を知ったことだった。
人の記憶は時間の経過で薄れるという理論で、この付箋を活用すれば、薄れる度合いが減り、定着しやすくなる。

実際、考案した高校生は付箋を使って、この理論の周期で復習することで成績が伸び、第一志望にも合格できたという。

復習日を付箋で見える化し、勉強効率をアップさせた。

素晴らしいヒラメキだ。

ふと、ヒラメキのためには、どうしたらいいんだろう、
そう疑問に感じた時、以前に自身が書いた「カップヌードルの人気の秘密」についてのブログを思い出した。

卵やキムチ、カレー粉やチーズなど・・・好きなトッピングを選んで「自分色」に染めて楽しめるカップヌードル
カップヌードルの魅力のひとつは、食べる人が「自分色」に染めることができるシンプルさ。

こういう趣旨のブログだったが、高校生の特許にも通じるものがあるかもしれない。

自分色とシンプルな付箋。

なるほど。

「こんなモノがあったらいいな、あったら楽しいな」という純粋な心を大切にしながら、
シンプルなものを観察してみる。

自分なりの素敵なヒラメキが生まれてくるかもしれない。


以下、ご参考まで。
以前に発信したブログ、「カップヌードル発売50周年、人気の3つの秘密は『自分色』『一体感』『挑戦心』」

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