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「不眠解消法」と「あきらめる」と「跳躍」



昨年、「2022年の世相を表す漢字」に「戦」が選ばれ、森清範貫主清水寺で揮毫した。
公益財団法人「日本漢字検定協会」が公募し、総数22万3768票のうち「戦」が最多の1万804票を集めた。
戦争の恐怖や不安のほか、新型コロナや物価高といった生活に身近な戦い、サッカーのワールドカップ日本代表の熱戦などを理由に挙げる人が多かったようだ。
貫主は、「一刻も早く戦が終わり、皆が心安らかに日々を送れる年になってほしい」と語った。

本当にそう願うばかりだ。

今、睡眠の質の向上をうたう機能性表示食品「ヤクルト1000」の売れ行きが好調らしい。
スマホのアプリを使った睡眠改善プログラムなど、「睡眠市場」の活況が続いている。
ストレスで、深い眠りを妨げられる人が増えているのだろう。

「あきらめると、うまくいく(藤野智哉著/ワニブックス)」には、精神科医の著者が、頑張りすぎる人へのメッセージを綴っている。

あきらめるとは、あるがままの自分を受け入れること。
あきらめるとは、自分の気持ちを明らかにして、心軽やかに生きること。

「こうあるべきだ」という理想が高すぎて、自分を自分で追い込んでしまう人も多いのではないだろうか。

あきらめるとは、決してネガテイブな言葉ではない。
完璧ではない自分を許し、自分を好きでいよう・・そういうメッセージだと受け止めた。

不眠も「治ることをあきらめることで、治ることもある」のかもしれない。

今年は、うさぎ年。
ぴょんぴょんと跳ねまわる姿から、「跳躍」を意味する縁起物だとされている。

2023年も、あるがままの自分を受け入れ、自分のペースで「跳躍」できる1年にしよう
・・そう感じた。