12月13日。
日本漢字能力検定協会は、2021年の世相を一字で表す「今年の漢字」を発表した。
全国公募により決定し、京都市の清水寺で森清範貫主が揮毫した漢字は「金」だった。
「今年の漢字」は、1年を振り返り、世相を表す漢字一字を考えることで、漢字の奥深さ
や意義を再認識してもらおうと1995年から毎年実施されている。
応募総数22万3,773票から1万422票を集めた「金」。
東京オリンピック、パラリンピックで選手が大活躍し、多数の「金」メダルを獲得した。
コロナ禍で暗いニュースが続く中、多くの笑顔が日本中に広がった。
史上最多の金27個、総数58個のメダルだ。
一つ一つにドラマがあり、感動があった。
12月20日。
第70回日本スポーツ賞のグランプリ(大賞)の発表があり、柔道男子73キロ級で、
リオデジャネイロオリンピックに続き2連覇した大野将平選手が選ばれた。
大野選手の試合後のインタビューの中で、特に印象に残った言葉があった。
「ないものねだりをするよりは、自分の引き出しの中に持っているものを、
その日その日に発揮できるかが大切だと思います」
自分の引き出しの中に持っているもの。
この言葉から、「自分ブランド」というキーワードが思い浮かんだ。
そして、以前読んだ「パワーブランドの本質(片平秀貴著/ダイヤモンド社)」
を改めて読み返した。
「ブランドであるということは、圧倒的な存在感、ほかでは味わえない独自の世界」
と著者は語る。
圧倒的な存在感。
「そのために大切な法則がある」と、著者は続ける。
9つの法則の中で、特に3つの法則が私の心に刻まれている。
それは、「夢の法則」「一貫性の法則」「革新性の法則」だ。
自分自身に「夢やビジョン」が感じられるだろうか。
夢やビジョンを実現するための行動(打ち手)に「一貫性」が感じられるだろうか。
常により良いものを「革新」し続ける姿勢が感じられるだろうか。
「夢」「一貫性」「革新性」というキーワードで自分に問いかけると、
自分の引き出しの中に持っているものが鮮明になるかもれない。
自分の強みが浮き彫りになって、自分ブランドが磨かれるかもしれない。
もうすぐ新しい年、2022年が始まる。
まずは、「自分の夢」「自分のしたいこと」について、自分自身に問いかけることから始めてみよう、と思う。