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還暦を節目に噛みしめる「人生最高の贈り物」

 

はや還暦を迎え、月日の経つのは早いものだとつくづく感じる。
因みに還暦とは60年で干支が一巡し、生まれた年の干支に戻ることを指している。
そのため、「暦が一周して元に戻る」という意味が込められた表現なのだそうだ。
還暦のお祝いに贈られる「赤いちゃんちゃんこ」は、「赤ちゃんに戻る」という意味もあるようで、なるほど、と頷ける。

年齢を重ねるごとに、もっとこうしておけば良かった、と後悔することも増えているような気がする。
そういえば、高齢者の中で、「もっとやりたいことに挑戦しておけば良かった」という声が多い、といったネット記事を読んだ記憶がある。
目の前のことが忙しくて、やりたいことなのに後回しにしたり、夢のまま先延ばしにしている人も多いのではないだろうか。

「人生のプロジェクト(山﨑拓巳著/SANCTUARYBOOKS)」という本がある。
世界の子どもたちや街並みなど、素敵な写真とともに、シンプルで詩的な、心に響く一つひとつの言葉で溢れた本だ。
そこで、著者は、こう語っている。

「一番避けたいのは、やらずに後悔すること。」
「思っていても、変わらない。はじめないと、はじまらない。」
「考え込むより行動。動けば自然に見えてくる。」

今、やりたいこと。
今年のうちに、やってみたいこと。
自分自身に問うてみる。
小さなことから始めてみるのも良いかもしれない。

著者は、こう続けている。

「あなたに与えられた人生最高の贈り物は、『人生を楽しんでいい』という権利なのだから」

還暦を節目に新たなスタート地点に立った自分も、与えられた人生最高の贈り物を噛みしめながら、新たな一歩を踏み出してみようか、そう思った。