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「第18回ショパン国際ピアノコンクールの快挙」から学んだ「めざす」意義

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ポーランドの首都ワルシャワで開催された世界3大コンクールの一つ、ショパン国際ピアノコンクールの最終結果が21日発表され、見事、反田恭平さんが2位に、小林愛実さんが4位に選ばれた。

1970年の内田光子さんの2位入賞が日本人の最高成績で、反田さんは、50年ぶりの快挙だ。

ネットニュースを読み進めると、興味惹かれる内容があった。

反田さんの精神や技術の鍛錬の素晴らしさと同時に、特に私の心に響いたのは、「狙った」という強い意思を感じるキーワードだった。

反田さんは、海外のホールで音を響かせるためにはある程度の体格も必要であると考え、数年前から筋肉を増量した。

また、髪を後ろで結ぶちょんまげヘアはサムライと呼ばれているが、これは「狙った」自己プロデュースなのだそうだ。

ショパン国際ピアノコンクールのためにモスクワ音楽院をやめて、ポーランド国立ショパン大学でポーランド人の教授に学んだ、というショパンへの愛、行動力も凄い。

自身の夢を叶えるために、すべてのベクトルを揃え、意思を持って行動されたのだと思う。
めざしてこられたのだと思う。

以前読んだ「人生のプロジェクト(山﨑拓巳著/サンクチュアリ出版)」を思い出した。

山﨑さんは、次のように語っている。

「めざす」と「がんばる」は違う。
「がんばっている」が、「めざしていない」ときがある。
この違いは見分けにくいが、大きく違う。
「めざす」とは目標と期限が明確で、その達成のために、意思を持って行動することである。

確かに、みんな、がんばっている。
だけど、めざす先を見失い、出口の見えない深い悩みに包まれる人も多いのではないだろうか。

悩みを持つ自分をそのまま受け入れることも大切だと思う。
一方、人生を楽しむために、「めざす」ことを少し意識してみるのも良いかもしれない。

ゲーム・スポーツなどの趣味や好きなことに夢中になれるとき、未知の世界に向かって、自分の意思で、狙ってチャレンジしていることに喜びを感じていることが多い気がする。

めざすことは特別なことではなくて、みんな、めざした経験を持っているのだと思う。

今あらためて、考えたい。
めざすために、どこから始めようか。

山﨑さんは、次のようにも語っている。

頭でいくら考えても答は出ない。
どんな不安を抱えているのか、紙に書き並べて把握すればいい。
正体さえ明らかになれば、不安はすでに半分くらい解決したことになる。


一枚の真っ白な紙に、自分の思いを綴ることから始めてみよう、と思う。
めざすものが、見えてくるかもしれない。
人生を楽しむために。