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「都道府県魅力度ランキング」から考える「ブランドのポイント」ー「引き算」と「軸」を意識した「問いかけ」ー

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10月9日、民間調査会社「ブランド総合研究所」は、今年の都道府県魅力度ランキングを発表した。
1位は北海道。都道府県の調査開始から13年連続の1位だそうだ。
2位は京都府で、沖縄県、東京都、大阪府、神奈川県、福岡県、長崎県・・・と続く。

具体的な調査方法など、魅力度ランキングに対する様々な賛否の声もあるようだ。

今回の記事を見ながら、ふと、以前読んだ「引き算する勇気(岩崎邦彦著/日経ビジネス人文庫)という本を思い出した。

著者は、「引き算によって、本質的な価値が引き出され、人を引きつけることができる。引き算がチカラになる」と語る。

そして、地域ブランドについても、以下のように言及している。

自然と歴史の○○(地名)、歴史と文化の○○(地名)・・・。
このようなキャッチフレーズをかかげる地域がいかに多いことか、と。
そして、引き算するためには、しっかりとした「軸」が必要である、とも。

なるほど、そうか。

どの地域にもあてはまるコンセプトでは、人の記憶に残らない。人の心に刻まれない。
そして、そのためのコンセプトづくりには、次の問いが必要なのだと思う。

地域の強み、価値と考えられる点は何だろうか。

人々の側に立って、笑顔になれる魅力、幸せを感じれる独自性は何か、を考えることが大切なのだろうと思う。
この問いかけや思考のプロセスが、強くしっかりとした軸をつくり、明確で絞りこまれたコンセプトへとつながっていくのだろう。

そして、この問いかけや思考のプロセスは、人生や起業、仕事にも通じるかもしれないと感じた。

もっと心豊かに生きたいけど、生活に疲れている・・・。
事業をスタートしたいけど、考えがまとまらない・・・。
仕事で、やりがいを感じられない・・・。

このように、人それぞれ、毎日悩み、不安を抱えている人も多いのではないだろうか。
もしかしたら、「引き算と、そのための軸づくり」につながる問いかけや思考のプロセスは、解決への共通した糸口になるかもしれない。

断捨離で有名な、やましたひでこさんは、「1日1話 365人の仕事の教科書(致知出版社)」の中で、「断捨離とは、モノを通した思考の片づけ」「心の混沌を整理して人生を快適にするツール」と語る。
そして、「価値について、本当にきちんと自分自身に問いかけ、思考しているのだろうか」とも。

共通した、本質的な考え方だと感じた。

ちょっと立ち止まって、「引き算」と「軸」を意識して、自分に問いかけてみよう、と思う。

自分の強み、価値と考えられる点は何だろうか。

これまで気づかなかった自分自身の魅力や価値、自分のブランドに気づけるかもしれない。