Visionary

ALL FOR FUN

約1年でチームの業績・成績が劇的に向上 〜リーダーの役割と具体的な方法〜

f:id:wakuwork:20200705075556j:plain

営業職のチームリーダーを任されて約1年で、チームの業績・成績が劇的に向上した経験を何度も持っています。
そのような結果を出せたのは、チームメンバーの成長のおかげです。

では、「成長」とは何でしょうか。

成長と言っても、様々な大切な要素があると思いますが、私は特に「自走する力」が大切だと思います。

前回の記事でも書きましたが、私は、「自走する力」とは、「チームビジョン・目標の実現のために、メンバー自身が自分のビジョン・目標を描き、その実現のための仮説を設定し、その仮説のもと実践し、その実践を振り返り、さらにブラシュアップしたビジョン・目標を描いていく」という一連のサイクルをスパイラル的に自分で回していける力だと考えています。

別の言い方をすると、「ビジョン目標(Vision)・仮説計画(Plan)・実践(Do)・振り返り検証(See)」のVPDSサイクルを自分の力で回し、スパイラル的に進化させていく力が、「自走する力」なのだと思います。

リーダーの役割として重要なことは、メンバーに自分でVPDSサイクルを回すことのできる力を育むことだと思います。

では、具体的に何をしたかをご紹介しますね。
主には、2つです。

 

 


1.   フリーフォーマットで書く


真白のシートに、以下の項目だけを伝えて、あとは、メンバーに自由に書いてもらいます。
・1年後のビジョン(実現したい状態イメージ)と目標
・90日後のビジョンと目標
・90日後のビジョンと目標のための仮説と計画
です。
そして、90日後には、以下の項目を追加します。
・90日の実践
・90日の振り返り・検証
・次の90日のビジョンと目標
です。

大抵、メンバーが作成した初めてのシートの内容は、ゴチャゴチャして、よくわかないものが多いです。
例えば、「振り返り・検証」が「仮説と計画」にない内容ばかりが記されているとか・・・。

でも、90日ごとに練習を続けると、一貫性のある、非常にスッキリとした内容に変わっていきます。
このシートは、言わば、メンバーの頭の中を表していると言えます。
ゴチャゴチャした状態であれば、重要かつ優先すべき仕事に時間をかけていなかったり、いつも提出期限に間に合わなかったり・・・という状態を引き起こします。

1年経てば、メンバーが作成するシートの内容は、すごく進化していきます。
その進化に合わせて、時間管理が非常に上手になったり、重要かつ優先すべき仕事に余裕を持って取り組めたり、仮説の立て方が上達したり・・と大きく変わっていきます。
そして、メンバーの手応えや達成感が増え、表情もイキイキしていきます。

90日を1サイクルとしますので、1年で4サイクル分の成長ができます。

メンバー一人ひとりの成長で、チームの業績・成績は劇的に向上していきます。


2.   学び合える場を持つ


90日ごとに、作成したシートを持ち寄って、メンバー同士の学び合いの場を持つことは、
大変有意義です。
一人ひとりが、シートの項目に基づいてプレゼンをしていきます。
そして、プレゼンを聞いたメンバーは、自由に感想やアドバイスを出し合います。

このプレゼン時の「90日の振り返り・検証」では、まず「自分自身の手応えや前進できたこと、努力したこと」そして「なぜ、できたのか」を語ってもらうことがポイントです。

それは、自分を承認することから始めてほしいからです。
メンバー皆、頑張っています。
リーダーは、その気持ちを前提として、この場を設定することが大事だと思います。
小さな変化成長を見逃さない眼を養うこと。このことが大切かと思います。

そうすると、メンバーもお互い、価値づけをし合うことが増えてきます。
「出来なかったことを学び合う」よりも「なぜ出来たことを学び合う」方が、効果抜群ですし、笑顔・元気が伝播していきますね。

メンバー同士の学び合いと一体感・勢いで、チームの業績・成績は劇的に向上していきます。

以前の記事をご紹介します。
よろしければ、ご覧ください。