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「らんまん」な笑顔がもつ魅力

 

NHK朝の連続テレビ小説「らんまん」の主人公のモデルとなった植物学者、牧野富太郎
明治から昭和まで活躍した牧野博士は、自ら「植物をこよなく愛している」と語り、植物の前では常に正装で臨んだという。

有名な名言も知られている。
「雑草という草はない。どんな草にだって、ちゃんと名前がついている」と。
牧野博士の深い想い、人生観、温かい人柄が伝わってくる。

牧野博士の肖像写真には、「らんまん」な笑顔も多い。
当時の偉人の表情とはかなり趣が異なる。
植物を愛するという概念があまりなかった時代に、植物の素晴らしさを人々に伝えたことは、牧野博士の最大の功績だとも言われる。
「博士は、何でこんなに楽しそうな笑顔で、植物を見つめるのだろう」と笑顔に魅了され植物愛好家となった人も多いのではないだろうか。

「仕事の技法(田坂広志著/講談社現代新書)」で、著者は、こう語っている。
「言葉のメッセージ以上に言葉以外のメッセージこそが相手に伝わり、重要な意味をもつ」と。
コミュニケーションにおいて、「言語」の役割は2割で、「非言語」の役割は8割とする専門家もいるそうだ。

確かに「笑顔は人を照らし、笑顔は伝播していく」・・・そう感じる。
笑顔あるところに人は集い、笑顔が笑顔を呼ぶのかもしれない。

太陽に向かって伸びる植物。
太陽のような「らんまん」な笑顔に向かって、人から人へと広がる温かいネットワーク。

今一度、「笑顔」を大切にしたい。