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自分ブランドをつくりたい人にオススメの一冊。「引き算する勇気(岩崎邦彦著/日経ビジネス人文庫)」

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自分ブランドをつくりたい人にオススメの一冊をご紹介します。
その本は、「引き算する勇気(岩崎邦彦著/日経ビジネス人文庫)」です。

「本書のメッセージは、極めてシンプルです」と書かれているとおり、この本は具体的な事例を交えながら、すごく明快にわかりやすく書かれていて、頭と心の中に、すぅーっと入ってきます。
これから事業をスタートする人や、地域を盛り上げたいと思っている人、もっと心豊かに生きたいと思っている人など、すごく参考になると思います。

一部を少しご紹介しますね。

・本書のメッセージは、極めてシンプルです。「引き算によって、本質的な価値が引き出され、人を引きつけることができる」ということです。もっと短くすると、「引き算がチカラになる」です。
・引き算をするためには、しっかりした企業の「軸」が欠かせません。軸がない企業が、引き算をしたら、その企業の存在意義は消滅してしまいます。
・「引き算の発想」は、一本のしっかりした幹(軸)に、「枝葉を豊かに茂らせる」といったイメージです。
・引き算の思考で「メリハリ」と「余白」を設ける必要がある。
スターバックスハンバーガーを売ってほしいだろうか。
・アップルに冷蔵庫をつくってほしいと思うだろうか。
マクドナルドでカレーライスも扱ってほしいだろうか。
・引き算をしているから、コンセプトが明確になり、人を引きつけている。
スーパーホテルのコンセプトは「ビジネスマンがぐっすり眠れる」と明快だ。このコンセプトを強化する要素については、徹底的にこだわる。
・「歴史」と「文化」の○○(地名) 日本中に、このようなキャッチフレーズをかかげる地域がいかに多いことか。
・どの地域にもあてはまるコンセプトでは、地域の引力は高まらない。
・地域の引力を高めるためには、まずは何かを選択し、それを強調することが効果的である。その次の段階で、実はこのような資源もありますと伝えていくのである。

いかがでしょうか。

自分は何がしたいのか。
社会にどんな貢献がしたいのか。

この気持ちから生まれたコンセプトを軸に、引き算の思考で、一貫した行動にチャレンジしてみる。
そのように励ましてくれる一冊だと感じました。

コミュニケーションに悩んでいる人にオススメの一冊。「ヤフーの1on1(本間浩輔著/ダイヤモンド社)」

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コミュニケーションに悩んでいる人にオススメの一冊をご紹介します。
ビジネスはもちろん、子育てなどのプライベートにも参考になる本だと思います。

その本は、「ヤフーの1on 1 (本間浩輔著/ダイヤモンド社)」です。
1on 1 ミーティングは、著者の本間さんが、ヤフーの人事責任者に就任された2012年から社内への浸透を進めてこられたもので、定期的に、上司と部下との間で行う1対1の対話のことです。

一般的に会社で1対1で対話することは多いですね。
今は、コロナ禍ですから、オンラインで行う人も多いのでは、と思います。

そのとき、一般的に陥りがちなのが「上司が話しすぎて、場合によっては説教で終了する」という状況ですね。
大切なのは、誰のため、何のための対話か、ということなのだと思います。

部下、メンバーのための対話。
部下、メンバーの成長のための対話。

この軸を一貫して持つことが重要なことかなと思います。
この本では、事例を交えながら、コミュニケーションの大切な考え方や具体的な方法についても綴られています。

この本の一部をご紹介しますね。

・まず大事なことは「部下に十分に話をしてもらうこと」です。
・部下が自ら思いついて行動に移すことが大切です。…対話によって考えを深め、主体的に問題解決の方法にたどりつくことが部下の成長につながるからです。
・1on 1の場で、社員が経験を振り返って学びに換え、その学びを試す場を見つけて、実際に試して、学びが活かせたかどうかをチェックする。言わば学びのPDCAサイクルが必要であると考えています。
・人が経験から学ぶときは、「具体的経験→内省(振り返る)→教訓を引き出す(持論化、概念化)→新しい状況への適用(持論・教訓を生かす)」というサイクルをたどるというものです。
・話してもらえないのは、聞く側の問題なんですね。そういう雰囲気や構えを上司が持てているか。
・上司と部下との信頼関係が1on 1のベースであり、まずは信頼関係を構築することから始める必要があります。
・信頼は「信じて頼る」と書きますが、信じることも頼ることも、言葉にしたり態度に出したりして相手に伝えないと意味はありません。
・信頼は技法だけで生まれるのではない。技法のうまい下手ではなく、恥ずかしがらずに自分の思いを言葉にするとか、お互いがお互いの立場になって考えるという基本的なことが大切になる。
・・・

メンバーの活躍の舞台をつくるのが、リーダーの役割なのですね。
子どもに対する親の役割も共通点が多いのかもしれません。

自らの夢や目標を描いて、自らの力で人生を切り拓いていく。
自らの力で、人やチームと協働しながら会社や社会に貢献する喜びを実感する。

そのようなメンバーの成長を支えるための「対話」を心がけたいと思います。

コロナ禍で、マネジメントに悩んでいる人にオススメの一冊。「なぜ、我々はマネジメントの道を歩むのか(田坂広志著/PHP研究所)

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コロナ禍でもあり、マネジメントに悩むリーダーの方々も多いのではないでしょうか。

テレワークで、メンバーとのコミュニケーションがなかなかうまく進まず悶々とされていたり、自分から進んで提案されるメンバーや前向きに自走されるメンバーが少ないと嘆いていたり・・・。

はじめてリーダーとなって、重圧に押しつぶされそうになった時に出会った本が、今回のオススメの一冊です。

その本は、「なぜ、我々はマネジメントの道を歩むのか(田坂広志著/PHP研究所)です。
田坂さんは、シンクタンク・ソフィアバンクの代表を務める方で、どの書籍にも、一つひとつの言葉に味わいのある深みを感じます。

本の一部を少しだけご紹介します、

・マネジメントとは、部下という兵隊を意のままに動かすものと誤解している。そして、部下の行動や意識を、意図的に「操作」しようとする。
・本当の謙虚さを見につけているマネジャーは、内面から、静かな自信が伝わってくる。本当の自信を身につけたマネジャーは、自然に、内面から、謙虚さが表れてくる。
・心の深いところで、部下に感謝しているか。それが、マネジャーの生涯の歩みを分ける。なぜなら、部下に感謝できるということは、心の強さ。
・「聞き届け」とは、相手の語っている言葉を、深い共感の心を持って、聞くこと。
・「成長」という言葉は、自動詞なのです。自発的に本人が「成長したい」と思わないかぎり、成長することはない。それは、他動詞ではない。誰かが、誰かを「成長させる」ことはできないのです。だから、私は、「成長を支える」という言葉を使うのです。
・部下の成長を支えたいと思うならば、まず、マネジャーが成長すること。成長すること。成長し続けること。成長したいと願い続けること。
・誰かを指導しようと思うわけでもない。組織を統率しようと思うわけでもない。ただ、一人の人間として、「人間成長」という山の頂に向かって登り続ける。
・65億の人々の中で、この一瞬の人生において巡り会える人は、ごく一握り。それが、我々の人生の真実ではないか。そうであるならば、その部下との出会い。
それは、「奇跡の一瞬」。

田坂さんの講座を聴講したことがあるのですが、田坂さんの一言一言が心にしみて、すごく感動しました。

この世に生を享けたこと自体が奇跡ですが、メンバーとの出会いは「奇跡中の奇跡」ですね。
この深い縁を大切に、上司と部下という関係に囚われることなく、その人の成長の可能性を認め、寄り添い、成長を支える心の姿勢が大事なのだと思います。

コロナ禍の今、新たな事業にチャレンジしたいと思う人にオススメの一冊。「経営の哲学(P.F.ドラッカー著/ダイヤモンド社)」

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コロナ禍の今、新たな事業にチャレンジしたいと思う人にオススメの一冊をご紹介します。
その本は、「経営の哲学(P.F.ドラッカー/ダイヤモンド社)」です。

今、コロナ禍で、経済的な不安を抱える人が多いと思います。
この状況の中で、新たな事業に転換せざるを得なかったり、新たにチャレンジすることが求められている人も多いと思います。

そんなとき、あらためて普遍的な考え方を見つめ直した上で、ビジョンや構想を描くことを大切にしたいと思います。

P.F.ドラッカーをご存知の方や影響を受けた方も多いと思います。
私も、これまでに大きな影響を受けてきた一人です。

P.F.ドラッカーは、社会学者であり、経営学者であり、心理学者である、幅広い学才を持たれたすごい方で、大変深みのある一言一言が心に沁みてきます。

この本のほんの一部をご紹介します。

・わが社が強みとするものは何か、うまくやれるものは何か、いかなる強みが競争力になっているか、何にそれを使うかを問わなければならない。
・知っている仕事はやさしい。そのため、自らの知識や能力には特別の意味はなく、誰もがもっているに違いないと錯覚する。逆に、自らに難しいもの、不得手なものが大きく見える。
・企業の目的は、それぞれの企業の外にある。企業は社会の機関であり、目的は社会にある。したがって、事業の目的として有効な定義は一つしかない。顧客の創造である。
・顧客と市場を知っているのはただ一人、顧客本人である。したがって顧客に聞き、顧客を見、顧客の行動を理解して初めて、顧客とは誰であり、何を行ない、いかに買い、いかに使い、何を期待し、何に価値を見いだしているかを知ることができる。
イノベーションは、市場に焦点を合わせなければならない。製品に焦点を合わせたイノベーションは、新奇な技術は生むかもしれないが、成果は失望すべきものとなる。
・社会の問題を事業上の機会に転換する最大の機会は、新技術、新製品、新サービスではなく、社会の問題そのものの解決、すなわち事業としての社会的イノベーションにある。成功を収めた企業の秘密は、そのような社会的イノベーションにあった。
・・・。

いかがでしょうか。

私たち一人ひとりに強みがあることを自覚したいですね。
そして、その強みを社会に生かすことを考えていきたいと思います。
いつも「何のために、誰のために仕事をするのか」を心に問いながら。

不確実な時代に生きるヒントを見つめたい人にオススメの一冊。「論語と算盤」の思想入門(守屋淳 著/NHK出版)

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新型コロナ感染の影響もあり、これからの時代は、ますます不透明で答えのない時代に突入しているように思えます。
今回は、これからの不確実な時代に生きるヒントを見つめたい人にオススメの一冊をご紹介します。

その本は、「論語と算盤」の思想入門(守屋淳 著/NHK出版)です。

日本の資本主義の礎を築いた、渋沢栄一の生涯と思想を綴った内容で、これからの生き方やビジネスのヒントになリます。
間もなく、渋沢栄一を主人公とするNHK大河ドラマ「青天を衝け」も始まりますね。

渋沢栄一は、幕末から明治、大正、昭和の時代の移り変わりに、農民の生まれから「尊王攘夷の志士」そして「幕臣」に、その後、「パリ万博への代表団の一員」としてフランスへ渡ります。
つまり、倒幕を叫んでいた人が幕府の家臣になって、外国人を打ち払えって叫んでいた人がヨーロッパへ行って感化されたんですね。

そしてその後さらに、「明治政府の官僚」として活躍後、「実業家、社会起業家」として481社あまりの企業や約600の社会事業に関わり、「資本主義の父」にふさわしい成果を上げられました。

渋沢栄一の生き方は、どこか右往左往しているようにも見えますが、考え方の根底には、「強く繁栄した日本を作るために一身を尽くす」という志があったんですね。
「幕府打倒」や「外人排斥」は目的ではなくて、強く繁栄した日本を作るための手段だった、というのはすごいですね。

また、この本には、「公益を追求するという使命や目的を達成するのに最も適した人材と資本を集め、事業を推進させる」という合本主義や彼のモットーである「論語と算盤」について書かれています。
論語」については、時代に合った彼の再解釈のことも触れられていて、大変興味深かったです。


私も、仕事をする上で、すごく大事なのは、「何のため」「誰のため」という根本の軸を持つことで、その軸として大切なことは、「どんな社会を実現したいか」という強い思いなんだということを、仕事を通じて、つくづくと感じています。

これからの不確実で先の見えない時代に、「自分は本当は何がしたいのか」を自分自身にあらためて問い直して、「私なりの社会貢献に努めたい」と、より気持ちを新たにさせていただけた一冊でした。

目標が実現できずに悩んでいる人にオススメの一冊。「鬼速PDCA(冨田和成著/クロスメディア・パブリッシング)

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いつも目標が実現できずに悩んでいる人にオススメの一冊をご紹介します。
その本は、「鬼速PDCA冨田和成著/クロスメディア・パブリッシング)」です。

いまさら、PDCA(仮説・実行・検証・調整)?と思われる醸してませんが、されどPDCAなのです。
これまで私も多くの社員と対話してきていますが、本当にPDCAの本質を理解できていたり、PDCAを活用できている人は、一般的にまだまだ多くないのでは?と感じています。

PDCAの思考を実践に生かすことで、別人のようにイキイキするようになった社員を多く見てきていますが、PDCAの本質を捉えることはすごく大切だと感じています。

では、この本の一部を少しご紹介しますね。

・これだけビジネス環境の変化が大きくなったいまの時代こそ、成長スピードが速く、柔軟性の源にもなる「PDCA力」は、会社にとっても個人にとっても、最強のスキルであると声を大にして言いたい。
PDCAが「前進を続けるためのフレームワーク」である限り、それを、高速を超える「鬼速」で回し続けることで、会社、部署、そして個人が圧倒的なスピードで成果を出し続けることができる。さらに、前進していることを実感することで自信が湧き、モチベーションにドライブがかかり、さらにPDCAが速く回る。
・ゴールを定め、そこへの最短距離を探りながら前進を続けるための原動力となるのがPDCAである。個人レベルで、そしてプライベートな目標でも積極的に活用できるのである。
PDCAサイクルを回し続けている限り、その対象がなんであろうとゴールに到達するまでかならず前に進む。
・目的地のない旅は放浪であり、目的意識のない仕事は惰性だ。あらゆるPDCAは、たどり着きたいゴールを決めることから始まる。
・その際に注意してほしいポイントが3つだけある。期日を切ること。定量化すること。そして適度に具体的なものにすることだ。
・・・。

この本には、PDCAの考え方から具体的な方法まで、わかりやすく具体的に書かれています。

「自分は何がしたいのか」というビジョンを描いて、そのための目標を定め、その目標の実現に向けてPDCAサイクルで成果を実感することができます。
そして、PDCAを意識して実践することで、PDCAそのものが成長していきます。
まさにPDCAサイクルは、成長サイクルですね。
仕事やプライベート、人生そのものを手応えに満ちた豊かなものにしてくれます。

いまさらPDCA?   されどPDCA

あらためてPDCAの本質を見つめ直したいですね。

未来の教育について学びたい人にオススメの一冊。「EdTechが変える教育の未来(佐藤昌宏著/インプレス)

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今、大きく教育の在り方が変わろうとしています。
子育て中の方や教育関係の方だけではなく、人生100年時代へと進み、「学び直し」「リカレント教育」などもキーワードになりつつ今、より多くの方にオススメしたい一冊をご紹介します。

その本は、「EdTechが変える教育の未来(佐藤昌宏著/インプレス)です。

その内容を少しご紹介しますね。

エドテックとは、Education(教育)とTechnology(科学技術)を組み合わせた造語で、2010年頃にアメリカで生まれた言葉です。
・テクノロジーを用いてこれまでの教育や学び方を変えていくことが、エドテックの本質なのです。
・今の時代は、インターネットが普及した情報化社会であり、新しいテクノロジーが社会を大きく動かす第4次産業革命のただ中にあります。
・激動の時代を生きていくための必要な力とは何でしょうか。
・私自身は、先の予測が難しい不確かな時代を生き抜くためには、生涯にわたって「学び続ける力」が最も重要だと考えています。
・教育はどのように変わるべきでしょうか。私は、「Learner Centric(ラーナー セントリック)」と呼ばれる学習者中心の学びにシフトしていかなければならないと考えています。
・この学習者中心の学びにおいて重要になってくるのが、スマートフォンタブレット、コンピューターといったITデバイスなどのデジタルテクノロジーの活用です。
・このエドテックこそが、これまでの学びを大きく変えると確信しています。
・・・など。

この本には、さらに、これからより良く生きていくために必要な教育や学びの在り方、テクノロジーの活用、具体的な様々なエドテックサービスなどについて綴られていて、私は、大変参考になりました。

自ら考え、学び続ける力を育むことは、これからの不確かな時代、ますます重要になってくると思います。
自らの力で自分の可能性を最大限に伸ばして、人生を切り拓いていくこと、地球社会に貢献していくことは、すごく素敵なことだ思います。

そのための手段としてのテクノロジーの活用、そして何より、テクノロジーを生かして学びを支援する、自立に導く「人」の存在が、大切になってくると思います。
そして、「教えられないと習得できない」から「自ら考え学ぶからこそ、真の習得ができる」への価値観の転換が大切なんだと思います。