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コミュニケーションに悩んでいる人にオススメの一冊。「ヤフーの1on1(本間浩輔著/ダイヤモンド社)」

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コミュニケーションに悩んでいる人にオススメの一冊をご紹介します。
ビジネスはもちろん、子育てなどのプライベートにも参考になる本だと思います。

その本は、「ヤフーの1on 1 (本間浩輔著/ダイヤモンド社)」です。
1on 1 ミーティングは、著者の本間さんが、ヤフーの人事責任者に就任された2012年から社内への浸透を進めてこられたもので、定期的に、上司と部下との間で行う1対1の対話のことです。

一般的に会社で1対1で対話することは多いですね。
今は、コロナ禍ですから、オンラインで行う人も多いのでは、と思います。

そのとき、一般的に陥りがちなのが「上司が話しすぎて、場合によっては説教で終了する」という状況ですね。
大切なのは、誰のため、何のための対話か、ということなのだと思います。

部下、メンバーのための対話。
部下、メンバーの成長のための対話。

この軸を一貫して持つことが重要なことかなと思います。
この本では、事例を交えながら、コミュニケーションの大切な考え方や具体的な方法についても綴られています。

この本の一部をご紹介しますね。

・まず大事なことは「部下に十分に話をしてもらうこと」です。
・部下が自ら思いついて行動に移すことが大切です。…対話によって考えを深め、主体的に問題解決の方法にたどりつくことが部下の成長につながるからです。
・1on 1の場で、社員が経験を振り返って学びに換え、その学びを試す場を見つけて、実際に試して、学びが活かせたかどうかをチェックする。言わば学びのPDCAサイクルが必要であると考えています。
・人が経験から学ぶときは、「具体的経験→内省(振り返る)→教訓を引き出す(持論化、概念化)→新しい状況への適用(持論・教訓を生かす)」というサイクルをたどるというものです。
・話してもらえないのは、聞く側の問題なんですね。そういう雰囲気や構えを上司が持てているか。
・上司と部下との信頼関係が1on 1のベースであり、まずは信頼関係を構築することから始める必要があります。
・信頼は「信じて頼る」と書きますが、信じることも頼ることも、言葉にしたり態度に出したりして相手に伝えないと意味はありません。
・信頼は技法だけで生まれるのではない。技法のうまい下手ではなく、恥ずかしがらずに自分の思いを言葉にするとか、お互いがお互いの立場になって考えるという基本的なことが大切になる。
・・・

メンバーの活躍の舞台をつくるのが、リーダーの役割なのですね。
子どもに対する親の役割も共通点が多いのかもしれません。

自らの夢や目標を描いて、自らの力で人生を切り拓いていく。
自らの力で、人やチームと協働しながら会社や社会に貢献する喜びを実感する。

そのようなメンバーの成長を支えるための「対話」を心がけたいと思います。