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コロナ禍で、マネジメントに悩んでいる人にオススメの一冊。「なぜ、我々はマネジメントの道を歩むのか(田坂広志著/PHP研究所)

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コロナ禍でもあり、マネジメントに悩むリーダーの方々も多いのではないでしょうか。

テレワークで、メンバーとのコミュニケーションがなかなかうまく進まず悶々とされていたり、自分から進んで提案されるメンバーや前向きに自走されるメンバーが少ないと嘆いていたり・・・。

はじめてリーダーとなって、重圧に押しつぶされそうになった時に出会った本が、今回のオススメの一冊です。

その本は、「なぜ、我々はマネジメントの道を歩むのか(田坂広志著/PHP研究所)です。
田坂さんは、シンクタンク・ソフィアバンクの代表を務める方で、どの書籍にも、一つひとつの言葉に味わいのある深みを感じます。

本の一部を少しだけご紹介します、

・マネジメントとは、部下という兵隊を意のままに動かすものと誤解している。そして、部下の行動や意識を、意図的に「操作」しようとする。
・本当の謙虚さを見につけているマネジャーは、内面から、静かな自信が伝わってくる。本当の自信を身につけたマネジャーは、自然に、内面から、謙虚さが表れてくる。
・心の深いところで、部下に感謝しているか。それが、マネジャーの生涯の歩みを分ける。なぜなら、部下に感謝できるということは、心の強さ。
・「聞き届け」とは、相手の語っている言葉を、深い共感の心を持って、聞くこと。
・「成長」という言葉は、自動詞なのです。自発的に本人が「成長したい」と思わないかぎり、成長することはない。それは、他動詞ではない。誰かが、誰かを「成長させる」ことはできないのです。だから、私は、「成長を支える」という言葉を使うのです。
・部下の成長を支えたいと思うならば、まず、マネジャーが成長すること。成長すること。成長し続けること。成長したいと願い続けること。
・誰かを指導しようと思うわけでもない。組織を統率しようと思うわけでもない。ただ、一人の人間として、「人間成長」という山の頂に向かって登り続ける。
・65億の人々の中で、この一瞬の人生において巡り会える人は、ごく一握り。それが、我々の人生の真実ではないか。そうであるならば、その部下との出会い。
それは、「奇跡の一瞬」。

田坂さんの講座を聴講したことがあるのですが、田坂さんの一言一言が心にしみて、すごく感動しました。

この世に生を享けたこと自体が奇跡ですが、メンバーとの出会いは「奇跡中の奇跡」ですね。
この深い縁を大切に、上司と部下という関係に囚われることなく、その人の成長の可能性を認め、寄り添い、成長を支える心の姿勢が大事なのだと思います。