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「持続的成長し続ける家具卸会社が危機時に乗り越えた大決断」から学ぶー「仕事・子育て・介護」の秘訣ー

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創業から50年以上、持続的に成長し続けている「関家具」の関社長が、「カンブリア宮殿」に出演していた。

関家具は、福岡県大川市に本社を置く家具卸会社だ。
ニトリIKEAなどの企業が存在感を示す家具・インテリア業界にありながら、「赤字知らず」というのは驚きだ。

53年前に創業した関家具は、他社がやらないことを実践し、ビジネスを拡大してきた。

例えば、
手形取引が当たり前だった時代の「現金取引」の導入。
タンスや婚礼家具がメインの時代のソファやテーブルへの先駆け、
などだ。

ただ、そんな関家具にも大きな危機が訪れたことがある。
信頼していた責任者たちが、「社長にはついていけない!」と相次ぎ退職してしまったのだ。
その時、それまでワンマン社長だった関社長は、180度、意識と行動を転換する大決断を行った。

そのキーワードは、「楽しさ」と「任せる」だ。

印象に残る社長の言葉を聞いた。

「楽しくなければ仕事じゃない」
「やりたいことがあれば社員に任す」

さらに、次に続く。

「社員は、社長の先生だ」と。

社員に任せたビジネスが失敗に終わったとしても、社員が自ら考えチャレンジしたことに一切おとがめ無し。
責任はすべて社長がとる。

この大転換で、社員が主役となり、楽しく仕事に取り組み、チャレンジできる社風が生まれた。
その後、社員発案のオリジナル事業が次々と立ち上がり、ビジネスは持続的に成長し続けている。

この大転換がなければ、これまでの持続的成長は厳しかったのだと思う。

あらためて、
「任せられ、自分で考える」ことは、「楽しむ心を生む」ということ。
「楽しむ心を持ち、チャレンジする」ことは、「無限の可能性を広げる」ということ、
を学んだ。

リーダーのマネジメントに限らず、子育てや介護などにも活かすこのできる秘訣かもしれない。

話を関社長に戻そう。

関社長は、1942年生まれだ。
今も、毎朝スクワットなどのトレーニングを維持し、127歳まで社長をするそうだ。

この時、京都を拠点に活躍した陶芸家 河井寛次郎の詩集にある言葉を思い出した。

「新しい自分を見たいのだー仕事する」

この言葉は、すごく好きで、いつも思い出す。

「仕事する」は、「自分で考え、楽しんでチャレンジできることでありたい」と思う。