Visionary

ALL FOR FUN

「アウトドアメーカー、スノーピークの発展の秘訣」から日常に活かすキーワード〜「目的と手段」と「好きのレベル」〜

f:id:wakuwork:20211128165340j:plain



カンブリア宮殿」にアウトドアメーカー、スノーピークの2代目 山井太会長が出演していた。
高品質なキャンプ用品を自社開発し、スノーピーカーと呼ばれる熱狂的なファンも多い。

スノーピークの発展の秘訣から、日常に活かす2つのキーワードが頭の中を駆けめぐった。

それは「目的と手段」と「好きのレベル」だ。

スノーピークは1958年、太会長の父である幸雄氏が、大工道具などを扱う金物問屋「山井幸雄商店」を創業したのが始まりだ。

幸雄氏はロッククライミングが大好きで、市販の登山道具に満足できず、何と自分で設計し、
その道具が、登山ブームとも重なって飛ぶように売れた。

やがて登山ブームは去り、会社が危機に陥った時、窮地を救ったのが太会長だった。
ちょうどオートキャンプのブームが起こり、子どもの頃からキャンプが大好きだった太会長は、自分でテントを作る決意をしたのだ。
その後もユーザーの心に響くものづくりを続け、熱狂的なファンは増え続けた。

そして次に登場したのが、3代目 娘の梨沙社長だ。

国内でキャンプをする人はまだまだ少なく、わずか6%。
事業の限界が見えてきていた。
社内でも不安に包まれる中、ファッションが大好きだった梨沙社長は、当時、デザイナーとして入社し、アウトドアウエアへの不満から、アパレル業界とアウトドア業界を融合するという、業界では非常識なことを成し遂げたのだった。

そこで生まれたのが「街でもキャンプ場でも着たくなる服」だ。
機能性とファッション性を両立させたアパレル事業は大成功し、これをきっかけに、事業の多角化や他企業とのコラボが進み、発展の可能性が広がった。

7年前、キャンプ用品の会社が、「キャンプ用品の提供が目的ではなく、キャンプの力を手段にして、衣・食・住・働く・遊ぶ、全てにアプローチする会社」に変容したのだ。
まさに事業コンセプトの大転換だ。

ふと、スターバックスが頭によぎった。
数あるコーヒーショップの中から、なぜスターバックスは多くの人々から支持されるのだろう。
確かにコーヒーは美味しい。
でも、単にコーヒーを提供することではない事業コンセプトこそに魅力がある。
それが、「サードプレイス」だ。
自宅や職場・学校ではない「第3の居場所」。
「美味しいコーヒーの提供が目的ではなく手段にして、心地よく、くつろげる居場所を提供する会社」なのだ。

ビジネスだけでなく、日常でも参考にできそうだ。
「目的と手段」という視点で考えてみる。
手段が目的化してしまっていることはないだろうか、と。

以前、有名なユーチューバーが語っていた。
「いつの頃からか、動画の配信そのものが目的化してしまって、毎日が苦しくなっていた。動画の配信は幸せな人生を送るための手段だったのに」と。

時々、何のためにしていたんだろう、何をしたかったんだろう、と立ち止まって考える時間をつくるのも良いかもしれない。
本当に実現したい目的を考えると、世界が広がり、手段もはっきりしてくるかもしれない。

話を太会長に戻そう。

太会長は、
「大好きなユーザーとして、ものを作れば、欲しい人は必ずいる」
「父も僕も娘も、好きのレベルが変態レベル」
と語った。

スノーピークの本社の周りは広大な野原でキャンプ場にも使われている。
太会長は、年間40〜60泊はキャンプをし、月1回は本社の周りのキャンプ場から通勤していると言う。

確かに「好き」のレベルがケタ違いだ。

自分の本当に好きなことは何だろう。
無我夢中になれることは何だろう。
時間を忘れて没頭できることって何だろう。

もっと、人と「好きなこと」を語り合う時間があっても良いかもしれない。
もしかしたら、「好き」の感覚は自分ではわからないけれど、自分の「好きのレベルが桁違いである」ことを、身近な人から気づかせてもらえるかもしれない。

MVP大谷翔平選手・86歳現役プログラマー若宮正子氏から学ぶ〜人生100年時代に大切な「楽しくてたまらない」境地〜

f:id:wakuwork:20211121123819j:plain

日本時間の11月19日。
米大リーグの今季最優秀選手(MVP)が発表され、投打の二刀流で歴史的な活躍を見せたエンゼルスの大谷選手がア・リーグで選ばれた。

日本人では2001年のイチロー選手以来、20年ぶり2人目の快挙だ。

技術の高さや人柄の素晴らしさはもちろんのこと、大谷選手のプレーを見ていていつも感じることがある。

それは、少年のように野球を楽しんでいる姿だ。

想像を絶する苦労やストレスも多いと思う。
ただ、大谷選手は、それらを含めて楽しんでいるように思える。
難しく大変な局面を楽しんでいるように感じる。
だから、いつも全力で笑顔を絶やさない。
少年のような野球愛に溢れていて、野球が楽しくてたまらないからこそ、二刀流で現代野球の常識を打ち破ることができたのだと思う。

読売新聞の「よみうり寸評(11月19日夕刊)」の記事で引用されていたキュリー夫人の言葉が印象に残った。

実験室にいる科学者は、単なる技術者ではありません。まるでおとぎ話を聞いたときのように胸を打たれて、自然現象の前で目を輝かせている子どもでもあるのです。

純粋な野球少年そのままの大谷選手の姿に、人々は魅了され、楽しくなりワクワクしてくる。

同じく11月19日。
NHKの朝の情報番組に若宮正子氏が出演していた。

若宮氏は、80代からプログラミングを始め、スマホのアプリを開発し、最高齢のプログラマーとして世界から注目されている。
毎日が楽しくてたまらない、という気持ちとエネルギーが画面から直接伝わってくる。
若宮氏が話す言葉を思わず書き留めた。

年をとると、いろんなものが減っていきます。歯も、髪の毛も、お金も・・・。
だけど、学び続けると頭の中の財産は増えていきます。
人生100年時代。楽しく生きるためには、学び続けることが大切だと思います。


生きている間は進化するということを。
何歳からでも始められるということを。
若宮氏は自ら実践されていて、一つひとつの言葉が心に響き、説得力がある。

「チャレンジし続けるための秘訣は?」という司会者からの最後の質問への回答にも感銘を受けた。

肩の力を抜いて、気軽に、マイペースで、とりあえずやってみることです。
そして、何よりも楽しむことが大切ですね。


今、あらためて思う。

「能動的に、自ら楽しむ」ということの意味を、もう少し深く考えてみたい。
そして、楽しめそうなこと、関心がありそうなことを、とりあえずやってみよう。

ブログを書きながら「論語」の教えを思い出した。

之を知る者は、之を好む者に如かず。之を好む者は、之を楽しむ者に如かず。

孔子は、
「知る」だけでは必ずしも上達につながらず、「好き」という思いがあることが上達を促す。さらに「とにかく楽しい」というワクワクした気持ち、楽しむという境地が、最大限の力を発揮する。
と説いている。

大谷選手と若宮氏が体現している、大切な教えだと思う。

「セイコー時間白書2021」の「時間への意識変化」から学ぶー人生、心豊かに生きるための「タイムマネジメントの秘訣」ー

f:id:wakuwork:20211114114753j:plain

 

10月13日の読売新聞に、セイコーホールディングスが発表した「セイコー時間白書2021」の記事が掲載されていた。

コロナ禍で、仕事やプライベートなどの生活環境が変わったことで、「時間の使い方」は多様化し、時間をどう使うか、時間の価値をあらためて見つめ直す人も少なくないようだ。

時間の使い方で困っている人も多い、という。

他人がどんな時間で生活しているかわからない。(46%)
生活のメリハリがはっきりしない。(42%)
時間を効率的に使うことが難しい。(41%)
と。

「正午になれば昼休みが始まり、皆でご飯を食べるという周囲の影響を受けた行動ではなく、おなかがすいたときに食べる。自分の時間は自分で決めるという当たり前のことがますます大切になるだろう」というコメントが印象に残った。

コロナが落ち着いても、リモートワークを推奨する企業は多く、人と一緒に取り組む機会は、コロナ以前より減るかもしれない。

「自分の時間は自分で決める」習慣が、ますます大切になってくるのだろう、と思う。

経営思想家のドラッカー氏が書いた「プロフェッショナルの条件(ダイヤモンド社)」を思い出した。

「成果をあげるための秘訣は、集中である」
と著者は語る。

さらに、
「集中とは、真に意味あることは何か、もっとも重要なことは何か、という観点から時間と仕事について、自ら意思決定する勇気のこと」
と続ける。

「仕事」を「人生」と言い換えることができるかもしれない。

真に意味あることに時間を使っているだろうか。
そもそも、もっとも重要なことって何だろう。

このとき、同じくドラッカー氏の「仕事の哲学(ダイヤモンド社)」を思い出した。

「成果をあげる者は、何に時間が取られているかを明らかにすることからスタートする」
と著者は語る。

さらに、
「得られた自由な時間を大きくまとめる」
と続ける。

人生、心豊かに生きる人は、
大きくまとめた時間を、真に意味あることに、もっとも重要なことに注いでいるのかもしれない。
時間に追われることなく、自分の意思でタイムマネジメントを楽しんでいるのかもしれない。

あらためて、真に意味あること、もっとも重要なことは何かを自分に問いてみたい、と思う。
そして、これまでよりも少しだけ、「時間と人生について、自ら意思決定する勇気をもつ」ことを意識することから始めたい、と思う。

人生を心豊かに生きるために。

「持続的成長し続ける家具卸会社が危機時に乗り越えた大決断」から学ぶー「仕事・子育て・介護」の秘訣ー

f:id:wakuwork:20211107130511j:plain



創業から50年以上、持続的に成長し続けている「関家具」の関社長が、「カンブリア宮殿」に出演していた。

関家具は、福岡県大川市に本社を置く家具卸会社だ。
ニトリIKEAなどの企業が存在感を示す家具・インテリア業界にありながら、「赤字知らず」というのは驚きだ。

53年前に創業した関家具は、他社がやらないことを実践し、ビジネスを拡大してきた。

例えば、
手形取引が当たり前だった時代の「現金取引」の導入。
タンスや婚礼家具がメインの時代のソファやテーブルへの先駆け、
などだ。

ただ、そんな関家具にも大きな危機が訪れたことがある。
信頼していた責任者たちが、「社長にはついていけない!」と相次ぎ退職してしまったのだ。
その時、それまでワンマン社長だった関社長は、180度、意識と行動を転換する大決断を行った。

そのキーワードは、「楽しさ」と「任せる」だ。

印象に残る社長の言葉を聞いた。

「楽しくなければ仕事じゃない」
「やりたいことがあれば社員に任す」

さらに、次に続く。

「社員は、社長の先生だ」と。

社員に任せたビジネスが失敗に終わったとしても、社員が自ら考えチャレンジしたことに一切おとがめ無し。
責任はすべて社長がとる。

この大転換で、社員が主役となり、楽しく仕事に取り組み、チャレンジできる社風が生まれた。
その後、社員発案のオリジナル事業が次々と立ち上がり、ビジネスは持続的に成長し続けている。

この大転換がなければ、これまでの持続的成長は厳しかったのだと思う。

あらためて、
「任せられ、自分で考える」ことは、「楽しむ心を生む」ということ。
「楽しむ心を持ち、チャレンジする」ことは、「無限の可能性を広げる」ということ、
を学んだ。

リーダーのマネジメントに限らず、子育てや介護などにも活かすこのできる秘訣かもしれない。

話を関社長に戻そう。

関社長は、1942年生まれだ。
今も、毎朝スクワットなどのトレーニングを維持し、127歳まで社長をするそうだ。

この時、京都を拠点に活躍した陶芸家 河井寛次郎の詩集にある言葉を思い出した。

「新しい自分を見たいのだー仕事する」

この言葉は、すごく好きで、いつも思い出す。

「仕事する」は、「自分で考え、楽しんでチャレンジできることでありたい」と思う。

プロ野球リーグ優勝 ヤクルト・オリックス両監督から学ぶ「言葉の力」 

f:id:wakuwork:20211030181458j:plain

 

今年のプロ野球の両リーグの優勝が決まった。

セ・リーグは、6年ぶりのヤクルト・スワローズ。
パ・リーグは、25年ぶりのオリックス・バファローズだ。

両リーグともに2年連続最下位のチームが優勝するのは、史上初だ。

読売新聞の優勝記事を読み進めていると、両監督の「言葉の力」が印象に残った。

ヤクルトの高津監督は、2年前の監督就任が決まった後、生前の恩師、野村監督の言葉に救われたという。

「(就任時は)最下位のチームや。それ以下はないんだから好きにやったらいいよ」
この言葉でずいぶんと楽になったのだそうだ。

負けが続いた時、高津監督は選手に「絶対大丈夫」と繰り返し励まし、10月23日に巨人に負けた後には、「腹くくっていったれぃ!」と記した紙を目につく所に貼ったという。

高いレベルを一方的に求めすぎた昨年を反省し、何でも自分でやるのをやめ、任せるところは任せた。
選手を信じ、言葉を大切にされたのだと思う。

オリックスの中嶋監督も共通点がある。
簡潔な言葉でヒントを与えるのが中嶋監督流だ。

変化球に悩む宮城投手には、「少し上から投げたら変わるかもよ」と簡潔に助言した。
宮城投手は、こう振り返っている。
「こうしろと言うのではなく、考えさせてくれた」と。

打撃に悩む紅林選手には「俺も2年目はそんなもんだった」と気分を和らげたらしい。

今年32本のホームランを打った杉本選手も、次のように語った。
「ボール玉に手を出していた時、今は相手投手の方が、お前との対戦を嫌がっている。ガツガツ行きすぎるな、の言葉に自信が持てた」と。

「言葉の力」は偉大だ、と思う。

こう感じた瞬間、以前読んだ「経営者が語るべき言霊とは何か(田坂広志著/東洋経済新報社)」を思い出した。

著者は、次のように語っている。

経営の世界において大切なことは、
「何を語るか」ではない。
「誰が語るか」である。

なるほど、そうか。

「言葉の力」は、単なる言葉の表現力や技術ではない。

相手を思い、信じ、心から醸し出された言葉。
だからこそ、言葉に力がみなぎるのだろう。
だからこそ、その言葉に触れた人は、安らぎを覚え、笑顔になれるのだろう、そう思う。

杉本選手は、こうも語っている。

「自分の可能性を信じてくれた中嶋監督に恩返ししたいと強く思っていた」と。

経営者やリーダーだけのものではない「言葉の力」を大切にしていこう、と思う。

「第18回ショパン国際ピアノコンクールの快挙」から学んだ「めざす」意義

f:id:wakuwork:20211024111751j:plain

 

ポーランドの首都ワルシャワで開催された世界3大コンクールの一つ、ショパン国際ピアノコンクールの最終結果が21日発表され、見事、反田恭平さんが2位に、小林愛実さんが4位に選ばれた。

1970年の内田光子さんの2位入賞が日本人の最高成績で、反田さんは、50年ぶりの快挙だ。

ネットニュースを読み進めると、興味惹かれる内容があった。

反田さんの精神や技術の鍛錬の素晴らしさと同時に、特に私の心に響いたのは、「狙った」という強い意思を感じるキーワードだった。

反田さんは、海外のホールで音を響かせるためにはある程度の体格も必要であると考え、数年前から筋肉を増量した。

また、髪を後ろで結ぶちょんまげヘアはサムライと呼ばれているが、これは「狙った」自己プロデュースなのだそうだ。

ショパン国際ピアノコンクールのためにモスクワ音楽院をやめて、ポーランド国立ショパン大学でポーランド人の教授に学んだ、というショパンへの愛、行動力も凄い。

自身の夢を叶えるために、すべてのベクトルを揃え、意思を持って行動されたのだと思う。
めざしてこられたのだと思う。

以前読んだ「人生のプロジェクト(山﨑拓巳著/サンクチュアリ出版)」を思い出した。

山﨑さんは、次のように語っている。

「めざす」と「がんばる」は違う。
「がんばっている」が、「めざしていない」ときがある。
この違いは見分けにくいが、大きく違う。
「めざす」とは目標と期限が明確で、その達成のために、意思を持って行動することである。

確かに、みんな、がんばっている。
だけど、めざす先を見失い、出口の見えない深い悩みに包まれる人も多いのではないだろうか。

悩みを持つ自分をそのまま受け入れることも大切だと思う。
一方、人生を楽しむために、「めざす」ことを少し意識してみるのも良いかもしれない。

ゲーム・スポーツなどの趣味や好きなことに夢中になれるとき、未知の世界に向かって、自分の意思で、狙ってチャレンジしていることに喜びを感じていることが多い気がする。

めざすことは特別なことではなくて、みんな、めざした経験を持っているのだと思う。

今あらためて、考えたい。
めざすために、どこから始めようか。

山﨑さんは、次のようにも語っている。

頭でいくら考えても答は出ない。
どんな不安を抱えているのか、紙に書き並べて把握すればいい。
正体さえ明らかになれば、不安はすでに半分くらい解決したことになる。


一枚の真っ白な紙に、自分の思いを綴ることから始めてみよう、と思う。
めざすものが、見えてくるかもしれない。
人生を楽しむために。

「都道府県魅力度ランキング」から考える「ブランドのポイント」ー「引き算」と「軸」を意識した「問いかけ」ー

f:id:wakuwork:20211017145620j:plain

10月9日、民間調査会社「ブランド総合研究所」は、今年の都道府県魅力度ランキングを発表した。
1位は北海道。都道府県の調査開始から13年連続の1位だそうだ。
2位は京都府で、沖縄県、東京都、大阪府、神奈川県、福岡県、長崎県・・・と続く。

具体的な調査方法など、魅力度ランキングに対する様々な賛否の声もあるようだ。

今回の記事を見ながら、ふと、以前読んだ「引き算する勇気(岩崎邦彦著/日経ビジネス人文庫)という本を思い出した。

著者は、「引き算によって、本質的な価値が引き出され、人を引きつけることができる。引き算がチカラになる」と語る。

そして、地域ブランドについても、以下のように言及している。

自然と歴史の○○(地名)、歴史と文化の○○(地名)・・・。
このようなキャッチフレーズをかかげる地域がいかに多いことか、と。
そして、引き算するためには、しっかりとした「軸」が必要である、とも。

なるほど、そうか。

どの地域にもあてはまるコンセプトでは、人の記憶に残らない。人の心に刻まれない。
そして、そのためのコンセプトづくりには、次の問いが必要なのだと思う。

地域の強み、価値と考えられる点は何だろうか。

人々の側に立って、笑顔になれる魅力、幸せを感じれる独自性は何か、を考えることが大切なのだろうと思う。
この問いかけや思考のプロセスが、強くしっかりとした軸をつくり、明確で絞りこまれたコンセプトへとつながっていくのだろう。

そして、この問いかけや思考のプロセスは、人生や起業、仕事にも通じるかもしれないと感じた。

もっと心豊かに生きたいけど、生活に疲れている・・・。
事業をスタートしたいけど、考えがまとまらない・・・。
仕事で、やりがいを感じられない・・・。

このように、人それぞれ、毎日悩み、不安を抱えている人も多いのではないだろうか。
もしかしたら、「引き算と、そのための軸づくり」につながる問いかけや思考のプロセスは、解決への共通した糸口になるかもしれない。

断捨離で有名な、やましたひでこさんは、「1日1話 365人の仕事の教科書(致知出版社)」の中で、「断捨離とは、モノを通した思考の片づけ」「心の混沌を整理して人生を快適にするツール」と語る。
そして、「価値について、本当にきちんと自分自身に問いかけ、思考しているのだろうか」とも。

共通した、本質的な考え方だと感じた。

ちょっと立ち止まって、「引き算」と「軸」を意識して、自分に問いかけてみよう、と思う。

自分の強み、価値と考えられる点は何だろうか。

これまで気づかなかった自分自身の魅力や価値、自分のブランドに気づけるかもしれない。