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仕事の質とスピードを高めたい人にオススメの一冊。「仮説思考(内田和成著/東洋経済)」

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仕事の質とスピードを高めたい人にオススメの一冊をご紹介いします。
その本は、「仮説思考(内田和成著/東洋経済)」です。

この本は、ビジネスマンやフリーランサーだけではなく、これからの時代を生きていく学生やさまざまな人に読んでいただきたい一冊です。

例えば、今、学校教育も大きな転換期にあると言われています。
工業化社会から情報化社会へ。そしてさらに、AIやロボットを活用した人間中心のスマート社会へと突入しようとしている中で、求められる人材像や能力は変化しています。
決まった答えを速いスピードで正しく導き出す能力も大切ですが、答えのない時代・未知の時代においては、自ら考え、時代を切り拓いていく力、自分の力で自分の道を歩んでいく力がますます求められます。

私は、自分でビジョン(V)を描き、仮説・プラン(P)を立案し、実行(D)し、検証(S)する、というVPDS思考がすごく大事になってくると思っていて、これはまさに時代が求める人材像の根幹そのものだと考えています。

今回、この本を通じて、「仮説」についての本質に触れていただければと願っています。

綴られている文章のほんの一部をご紹介します。

・情報が多ければ多いほど、よい意思決定ができる。このように信じているビジネスパーソンは多い。そうであるがゆえに、できるだけ多くの情報を集め、それらを分析してから、経営課題の本質を見極め、解決策を出そうとする。実際に起こることは何か?時間切れである。徹底的に調べてから、答えを出すという仕事のやり方には無理がある。では、どうすればよいのか?仮説思考を身につければよい。
・大きなストーリー、すなわち幹の話が描けると、仕事もスムーズに進むことが多い。
・仮説を立て、実験して、検証するというプロセスを毎日実行できるということは、やろうと思えば1年で最大365回の実験ができるということである。こうした日々いろいろな売り方の工夫ができる企業と、数ヶ月に一回しか仮説検証ができない企業では、同じ商品を同じ価格で売っても、売り方のスキルやノウハウに歴然とした差が出るのは当たり前といえば当たり前である。
・仮説→実験→検証は、繰り返せば繰り返すほどよい。ひとつのサイクル(仮説→実験→検証)でわかったことをもとに、よい進歩した仮説を立て、実験し、検証できる。これを繰り返すことによって、仮説はさらによくなる。すなわち仮説が進化していく。

いかがでしょうか。

「仮説」は、実践すればするほど、磨かれていくのですね。
コロナ禍で、経験したことのない環境にある今、「どうしたいか」というビジョンを描き、そのビジョンの実現に向かって、「仮説」という「仮の答え」を立案し、チャレンジする姿勢が大切なのだと思います。