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藤井竜王からの気づき・学び〜「悩む」から「考える」への転換〜

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11月13日に、19歳の藤井聡太竜王が誕生した。
史上最年少プロ入り、公式戦最多連勝記録、史上最年少タイトル獲得・・・と次々に新記録を打ち立ててきた。

11月16日の読売新聞に藤井竜王の記事が載っていた。
それは「自分の頭で徹底的に考え抜く姿勢」についてだった。

対局後振り返り、考え続けていた藤井竜王はスリッパのまま将棋会館を出ようとして、指摘を受けてはじめて気づく、といったエピソードも添えられていた。

同じく16日。
谷川浩司九段も藤井竜王について以下のように語っていた。

藤井竜王は常々、勝敗にこだわるとうまくいかない時に意欲が下がるので、内容こそを大切にしたいと発言しています。真理への思いです。・・・
対局で指した手だけでなく、考えたが指さなかった手も持ち帰り、深く研究しているのでしょう。この積み重ねが大変に大きい。考えたことを全て整理し、吸収して、進化を続けているというふうに見えます。


勝ち負けにこだわらない真理を求める姿勢。
すごい、と思う。

難しい将棋に出会えた時、考え抜くことそのものを、心から楽しんでいるのだろう。
出会ったことのない局面と真正面から向き合い、考え抜くことで、微かな光を発見する喜びを求めているのかもしれない。

この時、「『悩む』と『考える』の違い」について書かれている、いくつかのネット記事を思い出した。

「悩む」は、「どうしよう、どうしよう」と思考が堂々巡りになって「ぼやっとしている」状態で、「考える」は、自分なりの解決を見出そうと頭を使っている状態なのだそうだ。

確かに「考えているつもり」でも、実は「悩んでいるだけ」の時が多いかもしれない。
少し、「悩む」から「考える」への転換を意識することで、モヤモヤが晴れてくるかもしれない。

ここで、その「転換」のための2つのキーワードを考えたい。

それは、「仮説」と「書く」だ。

正解でなくていいから、まずは、「仮の答え」である「仮説」を出してみる。
「実現したいこと、解決したいこと」に対して、「どうしたらできるか」という意識で、とりあえず出してみる。
そして、そのことを紙に書いていく、視覚化していく。

この「仮説」と「書く」を意識した小さな一歩が、「悩む」から「考える」へ、さらに「考え抜く」への大きな一歩につながるかもしれない。

コロナ禍で、悩んでいる人も多いのではないだろうか。

「悩む」から「考える」への転換を意識することから始めることで、「考え抜くことを心から楽しむ自分」に出会えるかもしれない。