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テレワークで、リーダーに求められる力〜「伝える力」と「承認する力」〜

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今、テレワーク中心の仕事へと移行している企業が増えているようです。
テレワークでの課題でよく聞かれるのが、コミュニケーション不足だと思います。
テレワークが進む中、これまで以上にリーダーに求められる力は、特に「伝える力」と「承認する力」だと感じています。

 

 伝える力

 

目の前の仕事をする上で、メンバーが陥りがちなのが、近視眼的に仕事を見すぎてしまうことかと思います。

一人で仕事を進める時間が増えるテレワークでは、リーダーは意識してチームのビジョンや会社の使命、存在意義を伝えることが大切です。

メンバー自身が、「自分のしている仕事は何のためのなのか」「何を目指しているのか」を確認できるためのメッセージを発信することは、メンバーのやる気やモチベーション、仕事の質やスピードに大きく影響していくと思います。

また、ビジョンを伝える時は、よりシンプルに、ワクワクする物語を語るように、がポイントのように思います。

イソップ童話の「3人のレンガ職人」の話をご存知の方も多いと思います。
旅人が3人のレンガ職人に尋ねます。
「あなたは、何をしているのですか?」

一人目の男は答えました。
「見ればわかるだろう。レンガ積みをしているのさ。なんでオレがこんなことをしなければならないのか、まったくついてない」

二人目の男は答えました。
「大きな壁をつくっているんだよ。この仕事で稼いでいるんだよ」

三人目の男は答えました。
「歴史に残る偉大な大聖堂をつくっているんだ。ここで多くの人が祝福を受け、悲しみを払うんだぜ!素晴らしいだろう!」

ビジョンの力は、素晴らしいですね。

 

承認する力

 

テレワークは、どうしても孤独になりがちですね。
リーダーは、メンバーを意識して承認することで、メンバーのやる気や手応えにつながるものと思います。
そして、結果として、大きな実績や成果につながっていきます。

この承認する時に大切なことは、「何を承認するか」ということだと感じています。

私は、自分の頭で考えチャレンジしたこと、ビジョン・目標を達成するために仮説・実践・検証のサイクルを意識して自ら取り組んだこと、などを特に承認します。

リーダーの承認する内容の方向に向かって、メンバーは意識するようになります。

メンバーが自立・自走に向かう承認は、すごく大切ですね。
自立・自走への導きは、リーダーにとって重要な役割の一つだと思います。

「『ほめちぎる教習所』のやる気の育て方(加藤光一著/KADOKAWA)」という本には、以下のことが記されています。

・人は、認められ、導かれたときに、最高の力を発揮すると私は信じています。
・「自分でできているところ」がはっきりとわかる。しかもそれがどんどん増えていく、という実感を得られるように指導することで、その生徒はみるみる苦手意識を払拭することができました。

やりがいや生きがい、自分でできたことへの手応え感、自己肯定感は、コロナ禍でのテレワークが進む今、非常に大切な観点だと思います。

「伝える力」と「承認する力」でメンバーの「やる気」を引き出して、「自立・自走」に導くことで、一緒に成果を喜び合いたいと思います。