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不安解消法!「自分のトリセツ(取扱説明書)づくり」は「自分らしさ」を発見できる「自分さがし」。



「取扱説明書(トリセツ)」は、家電などの手引書のことだが、今、自分自身の扱い方をまとめた「自分のトリセツ」を作る人が増えている、という。

自分の毎日の行動とその時の気分。
機嫌の良い時と悪い時の気づいた傾向。
自分の大切な考え方やポリシー。
・・・など。
自分を客観的に見て、思いのまま綴っていく。

今、世の中は、新型コロナ感染など、予測のつかないモヤモヤ感漂う現実にある。
なんとも言えない閉塞感に、不安や迷いで気持ちが落ち込む人も多いのではないだろうか。
こんな時こそ、自分を知って、自分を理解して、自分を信じることが大切なのだろう。

でも、自分を知り、理解して、信じることは簡単なようで難しい。

自分がご機嫌な瞬間って、どんな時なんだろう。
自分の本当に好きなこと、やりたいことって何なんだろう。

私も「トリセツ」とまではいかないが。この10数年、毎年同じ手帳を買って、自分の行動や思いを綴っている。
そして、「書くこと」の偉大さを実感している。

自分の頭の中だけでは、堂々巡りに陥ることが多い。
しかし、実際に書くこと、言語化することで、「ブレない思い」や「大切にしている価値観」が見えてくる。
そうすると、不思議と、なんとも言えない安心感が湧いてくる。

歌手だった西野カナさんのヒット曲、「トリセツ」を聴いた人も多いだろう。
乙女心を取扱説明書になぞらえたラブソングだ。

「急に不機嫌になることがあります」
「定期的に褒めると長持ちします」
「何でもない日の ちょっとしたプレゼントが効果的です」
・・・など、キュートでユニークな歌詞が人気を呼んだ。

西野さんは、この曲を作る時に、男女、年齢、いろんなタイプの人にそれぞれの私のトリセツを書いてもらった、という。
リサーチをもとに統計をとり、よりリアルな内容を追求した西野さんの次の言葉が印象的だ。

「やっぱりみんな違うトリセツになるのが当たり前。
この曲の歌詞が全然当てはまらない!
ここは合ってるけどここは違う!
・・・といろいろ意見があっていいと思う」

そう、それぞれ違って当然だ。
モノではなく、人なのだから。
トリセツづくりは。「自分らしさ」を発見できる「自分さがし」。
それがいい。